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1日1分見るだけで記憶力を回復!「すごい写真」はどうすごいのか、やってみた。

  • 2021.8.19
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人の名前が出てこない、何かをしようと立ち上がったのに、次の瞬間にはやることを忘れてしまう、会話に「あれ」や「それ」が増えた......。記憶力に自信がなくなってきた方は、「写真」を活用してみてはいかがだろうか?

8月10日に発売された『1日1分見るだけで記憶力がよくなるすごい写真』(SBクリエイティブ)は、マサチューセッツ工科大学の脳科学研究を基に開発され、96.4%の人が効果を実感したという「唯一無二の記憶力回復メソッド」だ。

記憶力インストラクター、脳力開発研究家の吉野邦昭さんは、脳トレや食事、運動、生活習慣の改善など、記憶力向上を目的とした行動が長続きしないのは、次の2つに原因があると考えている。

・面倒or難しくて続かない
・本当に効果があるのか疑問

そこで、「誰にでも簡単に続けられること」にこだわり、1日1分、1枚の写真を見るだけ、というシンプルな方法を考案した。家事や仕事の合間、休憩時間、通勤時間など、ちょっとしたスキマ時間に記憶力のトレーニングができる。

やり方は簡単。チェック柄のように分割線が入った「16分割写真」の一つひとつのコマを数秒間眺めて、次のコマに移る。その後、見た写真に関する質問に答える。

「忘れた」のではなく「覚えていない」

吉野さんによると、物忘れの原因は、「覚えていたことを忘れてしまう」というより、「もともと覚えていない」ことにあるという。カギを置いた場所を忘れてしまったのではなく、置いた瞬間の自分の行動に集中していないため、「そもそも最初から覚えていない」のだ。言われてみれば、思い当たることがありすぎる......。

つまり、記憶力にとって大切なのは、認知したものを思い出す力よりも、「行動への集中力」だ。本書では、16分割した写真を1コマずつ、情報を分けて見ることで、行動への集中力を科学的に高めていく。

本当に「すごい」のか検証すべく、記者も実際に例題を試してみた。1問目は、分割されていない1枚の写真だ。

交差点を多くの人が行きかっている。道の名前は「Hollywood Bl」。手前には、ヒョウ柄の上着を着た女性とピンクのバッグを持った女性、短パン姿の男性。その向こうには信号待ちをしている2階建てバス。そして歩道には、目立つオレンジ色の服を着た男性が犬を連れて歩いているのが見えた。信号の待ち時間は19秒......と、ここまで覚えたところで30秒が経過。

質問は、以下の通り。

Q1 横断歩道の残り時間は何秒でしたか?
Q2 左の歩道のオレンジのシャツの男性のくつの色は?
Q3 バスの2階の最前列には、何人座っていましたか?

記者が答えられたのは、Q1だけだった。しかし、「これができる人はなかなかいませんので、まったく心配はいりません」という言葉にほっとひと安心。

続いて第2問。16分割された路面電車の写真で、格子状にモザイクがかかっている。見えているコマは8コマ。1コマ4秒ずつ眺める。情報がぐっと絞られて目があちこち泳がなくなったので、1コマ1コマに集中することができた。

質問は、「電車の屋根にアメリカ国旗は何本立っていたか」「電車の車番は何番か」「右側中央のサングラスの男性の帽子の色は?」というもの。これには、帽子の色以外は答えられた。

本書は、4週間で徐々に難易度が上がっていくよう構成されている。1週目は16分割+モザイクあり、2週目は16分割でモザイクなし、3週目は4分割でモザイクあり、4週目は4分割でモザイクなし、というように、徐々に情報量を増やし、集中力を高めていくねらいだ。

質問が3つだけという点も、取り組みやすい。次はどんな質問がくるかな? 今度こそ全問正解しよう! と思いながら意識を集中させる。

コンテンツは下記の通り。

体験者の声
・全国から体験者の喜びの声が続々!
・まずは「すごい写真」の例題をやってみよう!
・MITの脳科学研究に基づき、96.4%が効果を実感した記憶力回復法
記憶力がよくなるすごい写真
・1st week[第1週]
・2nd week[第2週]
・3rd week[第3週]
・4th week[第4週]
さらに記憶力がよくなる秘訣
・①人差し指だけで、物忘れが84%減少!「指差しトレーニング」
・②紙とペンだけでお手軽に!「漢字トレーニング」
・③実は効果絶大!「ブドウ糖」
・④1日たった1分!「イメージ化トレーニング」

認知症予防にも、受験対策にも、スポーツで集中力を高めたい人にも役に立ちそうだ。小学生からお年寄りまで、楽しみながら記憶力を鍛えられる一冊。

■吉野 邦昭さんプロフィール

記憶力インストラクター/脳力開発研究家
京都市生まれ。大学院で機械系工学を修了し、松下電器産業(現在のパナソニック)に入社。
超一流大学出身者などエリートの一部の人達に伝わる記憶法を、小学1年生から91歳のお年寄りまで8万人に伝授。
老若男女「一人の落ちこぼれもつくらない」「記憶する楽しさと簡単さを、一人でも多くの人へ」というモットーを胸に、京都出身らしい優しさと関西人のオモシロさを併せ持つ講義は、元技術者らしく論理的で「まるで方程式を解くように明解」と好評。NHK『Rの法則』や『沼にハマってきいてみた』、フジテレビの『めざましテレビ』、文化放送、bayfmなどメディア出演多数。

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