皆さんは仕事や勉強をするとき、ONとOFFを切り替えて作業できていますか?
リラックスするときと、集中して作業を進めるときで意識をしっかり切り替えることが大事だとよく言われますよね。
今回はそんな「切り替え」をテーマにした漢字をご紹介します。
「乙張」という漢字です。
読み仮名は4文字なのですが、なんと読むのか答えることができますか?
「乙張」の読み方!
こちら「おつちょう」と読んでしまった方もいらっしゃるのではないでしょうか?
残念ながら不正解です。
「乙張」という漢字は「緩むことと張ること」という意味合いがあります。
全く同じ意味・読み方で「減り張り」という漢字が使われることもあるんですよ!
ここまで聞くと「わかった!」という方もいらっしゃるかもしれません。
では、読み方を発表します。
正解は「めりはり」でした!
「乙張」について
「乙」で「めり」と読めることを知らなかった方も多いのではないでしょうか?
カタカナで「メリハリ」という方が馴染み深いかもしれませんね。
では、「乙張(めりはり)」の意味について詳しく確認してみましょう。
ゆるむことと張ること。特に邦楽で、音の抑揚を言う。
出典:新村 出 編、広辞苑 第六版、岩波書店(2008年01月11日第六版刊行)p.2770
音楽用語には、同じような意味で「乙甲・減上(めりかり)」というものがあります。
特に尺八などの楽器で使われていて、音高を本来の高さよりも微妙に低くしたり、高くしたりする技巧のことをいうそうですよ。
まとめ
いかがでしたか?
「乙張」は「めりはり」と読みます。
「乙張」以外にも「矢鱈(やたら)」「十八番(おはこ)」など邦楽が由来の表現はいくつか存在します。
気になった方はぜひ調べてみてくださいね。