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主演女優の美しさに酔いしれる、立田敦子が選ぶ映画。

  • 2021.8.17

美意識を育んでくれる一方、選ぶ段階からセンスが問われる映画・本・音楽。多方面で活躍する憧れの彼女たちが独自の観点で選んだ、主人公の生き方や洗練の描写など、至極の美を体現する作品を紹介。

映画ジャーナリストの立田敦子さんが選んだのは、マルグリッド・デュラス監督の『インディア・ソング』。この作品に見いだされる美しさとは?

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映像と音響で魅せる、過激で官能的な愛の物語。

『インディア・ソング』

「日本初公開の際に観て衝撃を受け、それ以来忘れられない作品です。1930年代のカルカッタにあるフランス大使館を舞台に、大使婦人と取り巻きの男たち、そして彼女への想いで狂気に陥る副領事の男を巡る、退廃的な愛の物語。誰が話しているのか不明な台詞があったりと、映像と音が斬新な方法で使われ、ほかにない映画体験ができるはず。主演女優のデルフィーヌ・セイリグの美しさは陶酔してしまうほどで、個人的に神格化しています」。フランスのヌーヴォーロマン作家に脚本家、そして映画監督としてマルチに活躍したマルグリット・デュラスが、自身の著作の映画化に踏み切った稀有な作品。

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『インディア・ソング』●監督/マルグリット・デュラス●1974年、フランス映画●本編119分●DVD¥5,280●Blu-ray BOX¥22,000●販売・発売:アイ・ヴィー・シー

立田敦子映画ジャーナリストATSUKO TATSUTAフィガロジャポンのほか、多くの媒体に映画評論を寄稿。著書に『どっちのスター・ウォーズ』(中央公論新社刊)

※『フィガロジャポン』2021年7月号より抜粋

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