【膣・乳首】デリケートゾーンのかゆみ＆黒ずみQ＆A

お話を伺ったのは……

婦人科医／心療内科医

小野陽子先生

対馬ルリ子 女性ライフクリニック勤務。女性のヘルスケア専門医。産婦人科専門医、心療内科医。月経やライフステージで変化する女性のお悩みを、心と体の両面から診察、相談にのってくれる。

お話を伺ったのは……

皮膚科医

野村有子先生

野村皮膚科医院 院長。医学博士、皮膚科専門医。あらゆる皮膚疾患からスキンケアまできめ細かな診察と指導を行う。スキンケア教室など、役立つ情報提供にも力を入れている。

蒸れや汗による症状が急増！ かゆみ＆黒ずみ

汗が原因でひどくなる「あせも」によるかゆみをガマンできずにかきむしって放っておくと「黒ずみ」に。肌が色素沈着を起こす前にかゆみの原因を取り除いて、普段は見せない部位の美肌も保とう。

Q.乳首がかゆい！ どうすればいいの？

A.乳首は敏感。機能性下着が原因のことも

野村先生

乳首は皮膚が薄くて敏感な部位。下着ですれたり蒸れたりするとトラブルが起きやすくなります。機能性下着の中には涼しい肌触りにこだわる一方で吸湿性が低いものもあり、蒸れてかゆみを感じる人も。乳首にトラブルがある場合、下着を替えるだけでかゆみが治まる場合もあります

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肌にやさしい縫製や素材を使った下着を

（上）Fleep サマーノンワイヤーブラ

￥5390

縫い目を外側にし、タグを外付けにするなど、肌への刺激を極力抑えたつくり。吸放湿性に優れた肌にやさしい素材でつくられ敏感肌、乾燥肌にオススメ。

（下）Fleep サマースタンダードショーツ

￥2530／島崎

Q.汗をかくとひじや首にあせもが

A.できやすい場所はこまめに汗をふいて

野村先生

あせもはひじやひざの裏側、首のまわりなど、曲がって汗がたまりやすいところにできます。汗をかいて放っておくと炎症が起きやすいので、汗をかいたら濡らしたタオルや汗ふきシートでふくことで炎症予防に。真っ赤になるほど炎症が強いなら早めに治療したほうがよいでしょう

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Q.乳首をかきすぎて黄汁が……

A.炎症がひどい場合は即、皮膚科へ。放っておくと黒ずみに

野村先生

就寝中など無意識にかきむしると、汁が出てしまうほど炎症がひどくなることがあります。汗でしみて痛みを感じたり腫れたりするので、早く治療をして炎症を抑えましょう。放っておくと色素沈着が起こり、黒ずみの原因にもなります

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Q.デリケートゾーンの黒ずみが気になる

A.比べにくいので気になりがち検診時にたずねてみるのも手

小野先生

下着などで同じところばかりが刺激されると皮膚が厚くなり、色が多少濃くなることはあります。でも大きな問題はないことがほとんど。気になるようなら婦人科検診の際に医師に相談を。医師が異常がある状態かを含めて判断してくれるはずです

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Q.デリケートゾーンのかゆみが引きません……

A.においをともなう場合は膣トラブルかも

小野先生

デリケートゾーンは蒸れやすいので専用ソープでやさしく洗い、専用の保湿剤でケアを。かゆみが引かなければ、外陰部の皮膚の炎症だけでなく膣内のトラブルも考えられます。おりものの色や形状が普段とは違う場合や、いつもと違ったにおいをともなう場合はカンジダ膣炎や細菌性膣症、性感染症などの可能性も。症状がある時に婦人科へ

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デリケートゾーンの汗やにおいの予防に

＼弱酸性ソープでケア／

コラージュフルフル泡石鹸［ピンク］

〈医薬部外品〉300ml

￥2530／持田ヘルスケア

皮膚と同じ弱酸性で、低刺激性・無香料・無色素。皮膚の真菌や細菌を抗菌し、デリケートゾーンを清潔に保つ。

低刺激性ミストで外出先でも安心

＼保湿剤でケア／

薬用フェミニケートミスト

〈医薬部外品〉22ml

￥2970／ドクターシーラボ

においや汗が気になったら外出先でひと吹き。低刺激性薬用成分がデリケートゾーンを清潔に保ち、うるおいも。

Iゾーンを清潔に保ちましょう

小野先生

デリケートゾーン＝外陰部の中でも垢や汚れがたまるのは大陰唇と小陰唇の間。強くこするように洗うのは厳禁ですが、pHの低い外陰部は専用ソープの泡で包み込むように洗うことで、皮膚の負担なく清潔に保てます

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Ⅰゾーンの汚れがたまりやすいのはココ

＼婦人科医に聞いた！／

Q.夏の終わりに多い相談は？

『SEXにまつわる』お悩みだった！

小野先生

気持ちが解放的になる夏は、性感染症や妊娠の心配を抱えて来院する女性が増えます。自身を守るためコンドームの装着は当然ですが、不安を感じたらすぐに婦人科へ。治療を早く始めれば、心と体の負担を軽くできます

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もし望まないSEXやコンドームのトラブルで妊娠が心配なら……
72時間以内に緊急避妊用ピルを！

望まないSEXなどで妊娠の可能性が心配なら性交渉後72時間以内に緊急避妊用ピルを内服することで84%の確率で避妊できる。できるだけ早く病院へ行き、72時間以内にピルの服用を。

相談できるクリニック
緊急避妊に係る対面診療が可能な産婦人科
厚生労働省公式サイト掲載の一覧で近くの婦人科の検索を。

イラスト／二階堂ちはる 取材・文・構成／山本美和