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カリギュラ効果って? 子どもが注意されても同じことをくり返すワケ

  • 2015.7.9
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【ママからのご相談】

とにかく子どもが言うことを聞かなくて困っています。「これはしちゃダメ!」と叱っても直後にまた同じことをするのです。頭にきて叩いてしまい、あとで後悔することもよくあります。どうしたらこんな繰り返しをやめさせることができるのでしょうか?

●A. 禁止するほどやりたくなる“カリギュラ効果”について考えてみましょう。

こんにちは。心理食育インストラクターのSAYURIです。ご相談ありがとうございます。

触っちゃいけないスイッチ、開けないで欲しい収納の扉、そういう場所に限って子どもは触ったり開けたりしますよね。いつも一緒にいるママの、「もう、なんで!?」と嫌になってしまうお気持ち、よく分かります。

でも、子どもは好奇心のかたまり。「ダメ」と言われると、さらにその好奇心が刺激されてしまいます。これは、心理学でカリギュラ効果と呼ばれているものです。

●カリギュラ効果とは

人は禁止されたことに対して、さらなる好奇心を持ってそれが何かを知りたくなったり、やってみたくなったりします。これを“カリギュラ効果”と言います。

大人でもテレビを見ていていわゆる“ピー音”が入って音声が途切れたりすると、そこで、「誰のことを言っているんだろう?」と気になって仕方ありませんよね。コラムでも、“ダイエットに効く○○とは!?”というタイトルがついているだけで、つい全文を開いて見てみたくなるのもカリギュラ効果です。

●子どもはダメ出しが多いほど言うことを聞かなくなる

私たち大人よりも、子どもは知らないことばかりですよね。「触っちゃいけないスイッチを触ったらどうなるのかな?」そんな純粋な気持ちから触っていて、頭ごなしに、「ダメ!」と言われたら、どうなるかが分からないままでスッキリしません。そこで子どもは何度も繰り返し、ママは感情的になります。

子どもからすれば、どうしてママが怒鳴っているかが分からないから、ママに対する反発心が顔を出したり恐怖心さえ生まれてしまったりします。その上、感情的になったことをあとで謝られたりしようものなら、子どもは自分が悪いことをしたのかどうかすら分からなくなってしまいます。

●子どもの好奇心を満たしてあげましょう

大人が思っているより、子どもはきちんと話せば理解できます。触られたら困るスイッチを触ろうとしたらいきなり、「ダメ!」ではなく、「ここを触るとどうなると思う?」とまずは子どもに考えさせて、その後、「こうなるから、ママも困るし○○ちゃんも困っちゃうよね」といった言い方をして子どもにきちんと考えさせることがポイント。

子どもは自分で考えて出した答えなら納得してくれます。1度ですんなりいかなくても、何度か繰り返すことで、子どもなりに学習していきます。根気よく見守ってあげましょう。

●ライター/SAYURI(心理食育インストラクター)

長年の医療機器メーカー勤務の経験から健康管理士、食育インストラクター、心理カウンセラーの資格を取得し、健康管理士事務所『優縁』を設立。現在、食で愛を育む食愛ナビゲーターとして、食育の講演や執筆活動を中心に、NPO法人『予防医療推進協会』理事長として、成人向けの生活習慣改善のさまざまな提案を発信中。

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