「蛇」は「へび」と「じゃ」と読み、「犬」は「いぬ」と「けん」と読みます。漢字に音読みと訓読みがあることは、よく知られていますよね。
しかし、“一つの二字熟語に複数の読み方があるパターン”は、なかなかなじみがないと思います。
今回出題する「発足」は、そんな珍しい二字熟語の一つ。正しい読み方が二つあるのですが…みなさんは、すべて答えられますか?
「発足」の読み方!
「どちらか片方なら答えられるけれど…」という方も多いはず。しかし、二つとも答えられる方は少ないかもしれませんね…。
多くの方は「ほっそく」と読んでいるのではないでしょうか? もちろんそれは大正解! しかし、もう一つの読み方はなんでしょう…?
それでは、正解を発表したいと思います。
正解は、「ほっそく」と「はっそく」でした!
「発足」について
「発明(はつめい)」や「開発(かいはつ)」など、「発」に「はつ」という読み方があることはおなじみのこと。でも、「発足(はっそく)」という読み方も正しいとは、思い至らなかった方も多いと思います。
ちなみに、「発足」の意味は下記の通りです!
① 旅立つこと。出立すること。門出すること。出発。出立。はっそく。
② 活動を始めること。団体や会議などが設けられ、活動し始めること。はっそく。
出典:『精選版 日本国語大辞典』小学館
「定例会を発足する」など、日常では、②の意味で使われることが多いと思います。しかし、「故郷に向けて発足する」というように、①の意味で使うこともできるんですよ。
「はっそく」「ほっそく」どちらの読み方でもOK! なので、「はっそく? その読み方が間違いだよ!」なんて勘違いして注意することがないようにしましょう。
まとめ
いかがでしたか?
「発足」は「はっそく」「ほっそく」と読みます。
熟語の中には、このように複数の読み方を持っているものもあります。興味を持たれた方は、ほかにも同じパターンがないか調べてみてくださいね!