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Tai Seng散歩へ。倉庫街に隠れた、すてきカフェ【週末アジア:シンガポール編】

  • 2021.8.15
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連載「週末アジア」は、アジアに精通している女性たちが、おしゃれなショップやカフェ、おすすめスポット、旬のニュースなどをピックアップして、まだまだ知られていないアジアの魅力をお伝えしていきます。いますぐに旅立つことはできないけれど、また旅ができる日々を楽しみに。

 

Tai Seng散歩へ。倉庫街に隠れた、すてきカフェ【週末アジア:シンガポール編】
出典 FUDGE.jp

 

2021年5月中旬から約1か月、マイルドなロックダウン体制下にあったシンガポール。

6月中旬から7月にかけ、徐々に規制が緩和され始めたか……と、ホッとしたのもつかの間のこと。7月半ば、たて続けにクラスターが起き、大規模化が予想されたことから、再び外出規制発令。7月22日より、絶賛、外出自粛中です。

 

さて、今回ご紹介するのは、外出規制発動直前の7月20日に見つけたカフェ「Alchemist」。

20日時点では、屋外で人に会ったり、家に人を招いたりする際の人数制限はあったものの、比較的自由度が高かったため、家族で散歩に出かけました。

 

行き先は、島北東部にあるTai Seng地区。企業の倉庫や、一般向けの貸し倉庫などが多いエリアなのですが、市内中心部より家賃が安いこともあり、ここ2〜3年ですてきなお店が増えてきているのだそう。

歩きながら見回してみると、倉庫ビルの看板のなかに「〜COFFEE」やら「〜Bakery」やら、お洒落な字体で書かれた看板が混じっているではないですか。しかも、それらがどんなお店なのかGoogle検索してみると、各店舗のウェブサイトの、これまたお洒落なこと。

 

Tai Seng散歩へ。倉庫街に隠れた、すてきカフェ【週末アジア:シンガポール編】
出典 FUDGE.jp

 

なかでももっとも目を惹かれたのが、赤星が配されたポップな扉を持つAlchemist。

象徴的な三角形のビルは、1952年に建てられたもの。扉の上に「KHONG GUAN BISCUITS」と書かれているのは、以前はビスケット工場だったから。保存建築物に指定された同ビルの1階をリノベーションし、オープンしました。

 

Tai Seng散歩へ。倉庫街に隠れた、すてきカフェ【週末アジア:シンガポール編】
出典 FUDGE.jp

 

Alchemistは、2016年、都心部にコーヒースタンドを出店したことで人気になったカフェ。世界中からコーヒー豆を厳選、必要最低限だけを輸入し、自家焙煎しています。このTai Seng地区の店舗は、3店舗目でありながら旗艦店。ここはスタンドではなく、カウンターやテーブル席があり、さらに店奥には焙煎所が併設され、店内は芳しいコーヒーの香りに満たされています。

 

Tai Seng散歩へ。倉庫街に隠れた、すてきカフェ【週末アジア:シンガポール編】
出典 FUDGE.jp

 

訪問時は規制により店内飲食できるのが2名までだったため、家族3人の我が家は冷たいフラットホワイトを持ち帰ることに。たっぷりのミルクに注がれた、チョコレートのように濃厚で、酸味が抑えられたエスプレッソ。ミルクの風味と調和していて、ごくごくと飲めました。

このほかにも、ミシュラン星付レストランでペストリーシェフとして活躍したクリストフ・グリロが自身の店として開いた「BAKERY ARTISAN ORIGINAL」や、老舗の中古レコード店「RED POINT RECORD WAREHOUSE」など、界隈には隠れた名店がたくさんあるようなので、近々、Tai Seng散歩を再び決行しようと思います。

 

 

((店舗データ))

Alchemist HQ @ Khong Guan Building
2 MacTaggart Road, Singapore 368079
https://alchemist.com.sg

 

 

text:Ayako Tada

Tai Seng散歩へ。倉庫街に隠れた、すてきカフェ【週末アジア:シンガポール編】
出典 FUDGE.jp

編集&ライター。2006年、マガジンハウスに入社。雑誌『Hanako』『GINZA』編集部に勤務し、ビューティ、ファッション、グルメなどを担当。結婚を機に2016年よりシンガポールに移住。現在はフリーランスとして「Hanako.tokyo」やシンガポールのローカル誌などで活動中。

Instagram : @tadaayako

 

 

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