1. トップ
  2. 恋愛
  3. 【毎日が変わる片づけのワザ(31)】忘れる=頭の片づけ?!「忘れること」は、実はそんなに悪くない

【毎日が変わる片づけのワザ(31)】忘れる=頭の片づけ?!「忘れること」は、実はそんなに悪くない

  • 2021.8.15

整理整頓や片づけは、少しでも生活を快適にするために避けては通れない課題の1つですが、いざ取り組んでみたところで「なかなか片づかない…」という方は少なくないようです。そこで、整理収納アドバイザーとライフオーガナイザーの資格取得の際に学んだ内容から、仕事や家事、気持ちを片づけるときの基準にしていることを紹介します。

忘れる=頭の片づけ?!

わたしは昔から「一晩寝たら忘れる」「何でもすぐに忘れてしまう」タイプです。実際、友だちや同僚、娘などから何年も前のことを言われても、さっぱり覚えていない…ということがほとんど。むしろ、「どうしてそんな昔のことまで覚えていられるの、こわい!」と相手に言っては、「こんな大事なことを覚えてない方がこわいよ!」とドン引きされることが多いのです。

人は「絶対忘れまい!」と思っていたことは案外忘れてしまい、反対に「忘れたい!」と思ったことは忘れられない、と聞いたことがあります。そのため、わたしは以前から、何かネガティブな情報が入りそうになったら「絶対忘れないようにしよう」と思う習慣があるのですが、その効果が出たというわけでは…おそらくなさそうです。ただ、やたらと忘れてしまうようになってから、実はとても心が楽です。

特に去年のコロナ禍以降からその傾向が強く、「よく忘れる」ようになってから心(頭)の疲労感がかなり軽減されていることに最近気がつきました。

・先の予定

・仕事や家事でやらなければいけないこと

・誰かへの連絡、誰かからの連絡

・SNSで目にする情報

・ものすごいスピードで変化していく流行

・世の中のニュース

・過去の出来事

・日々対面で会っていた同僚をはじめとした人々から受ける刺激

これらの情報量は、わたしにとっては実はかなり過多だったのだと思います。自分が持っているモノ(服や本など)をどんなに減らしても、頭の中はごちゃごちゃでした。それらの「覚えていなければいけないこと」を整理したり捨てるのに必死でしたが、実際は追い付いていなかったのだと思います。

ですが、コロナ禍で

・そもそも人と対面で会うことがほぼなくなった

・本当に必要な連絡以外こなくなった

・SNSなどから入ってくる情報量を減らした

・仕事の延長としての社交の時間がなくなった

これらの変化により、入ってくる情報量をかなり減らすことができました。たとえるなら、「1年以上(季節が一周しても)着なかった服を処分した」ような感覚です。クローゼット=頭の中に余裕ができました。そのときから「忘れる」ことは頭の中からいろいろな感情や余計な情報などを捨てることに似ている、忘れているのではなく、「減らして」いるのだとのだと思うように。そして、わたしにとって忘れることにはこんなメリットもありました。

(1)毎回、初めてのような気持ちで感動したり喜んだりできる

自分が前日に頑張っておいた仕事や家事についても、基本的に翌日には忘れています。たとえば数日前に作り置きをしたおかずも、何を作ったのか忘れてしまうので、保存容器を開けるたびに「〇〇が作ってある!」と感動できるというお得感があります。

自分がちょっと先にやっておいた努力について、まるで誰かに親切にしてもらったかのように毎回喜べる。ここだけは、わたしが自分の性格で唯一気に入っているところかもしれません。

(2)人に嫌なことを言われても割とすぐ忘れられる

もちろん、その時はとても腹が立つのですが、上で書いたように「こんなこと言われた。絶対忘れないからな!」と思うようにします。すると、ほぼ数日後には忘れています…。その瞬間だけは本気で、全力で怒る(本人に向かってじゃなくていいです)のがコツです。

怒りや恨みの感情は、自分の中にできるだけ置いておかない方がいいと思っているので、すぐ忘れられる性格でよかったなぁ、と思っています(時々「思い出し怒り」をすることもありますが、また忘れます…)。

このような感じで「忘れる」ことは、実はそんなに悪いことではない…と、今のわたしは思っているのです。<text:なまけるための片付け/花太郎(整理収納アドバイザー) https://note.com/namake_kataduke>

元記事で読む
の記事をもっとみる