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海外のデザイナーのインテリア vol.7|〈Osoi〉デザイナー・Heejin Kang

  • 2021.8.15

優れた美的センスを持つファッションクリエイターはどんな暮らしをしているのだろう?世界各国のデザイナーたちの自宅を訪問。心地よい空間づくりや家具の選び方、大切にしているオブジェまで、家とクリエイションの素敵な関係性が見えてきた。

Heejin Kang
〈Osoi〉デザイナー

Seoul, KR

バッグ&シューズブランド〈オソイ〉を手がけるヒージンは、以前は自宅にオフィスを構えていた。

「仕事とプライベートの境界線がなくなり、気づけば日々、疲れてしまっていてプライベートと分けるため引っ越しを決心。今はオンとオフを切り替えるため最大限に努力しています」と話す。

リラックスできるよう壁や床はホワイトやクリームをベースに。内戸や窓など仕切りになる部分に木材を使用。すべてをウッドにすると重々しく、オールドな印象になってしまうので「クロムメタルの家具をポイントに異素材をミックス、カラフルで軽やかな感じのオブジェをプラスして、少しカジュアルな雰囲気を演出してみました」。

家で過ごせる時間は限られているが、それでも忙しい仕事を終えた平日はリビングで夫と一緒に夕食を食べ、好きな映画を鑑賞。週末には友人を招いて過ごすこともある。

「家ではできるだけ仕事のことは考えず、ゆっくり休みたい。でも、一番落ち着ける場所だからか、オフィスで考えが行き詰まっても家でふと座ったときなどに良いアイデアが浮かぶことがしばしばあります」

シンプルな空間になるようにベッドだけが置かれた寝室。

バルコニーの椅子に座り、1人で考えごとをしたり夫と2人コーヒーを飲みながら会話を楽しむことも。

リビングルームは一番心落ち着く場所。床は冬暖かく、夏涼しい高密度のコンクリート、壁は産業インテリアで使われるクレイと、一般家庭では珍しい素材を使って仕上げてある。ソファは半年待ってドイツから届いた〈マラルンガ〉のもの。

インテリアのディテールに、少しずつ集めてきたオブジェを飾った棚を配置。

オープンキッチンの前に置かれたダイニングテーブル。Yチェアは色を変えて。

フォールディングドアになっていて窓は全開にできる。雨や雪、花が咲くシーズンなど季節を感じる庭が広がる。

GINZA2021年7月号掲載

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