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私の中の少女『若草物語』【FUDGENA:SAKURAのCINEMA STANDARD Vol.15】

  • 2021.8.15

 

私の中の少女が、時々現れる。

少女だった頃の記憶に触れた時、心が若返り、体の中を若い血が巡り始める。

 

忘れたくない少女の私。

それでも忘れてしまうから、たまには思い出す作業も必要になって来る。

 

一番手っ取り早いのは、映画を観ること。

観終わった後には肌ツヤも良くなったような気もして、そのまま眠りにつこう。

 

『若草物語』

私の中の少女『若草物語』【FUDGENA:SAKURAのCINEMA STANDARD Vol.15】
出典 FUDGE.jp

今回私が紹介したいのは『若草物語』、といえば多くの人は一度は名前を聞いたことのある有名な物語です。

小説を読んだことがある方も多いのではないでしょうか?

 

オルコットの小説に忠実に作られたこの映画は、一度は観ておきたい名作!

 

舞台は19世紀アメリカ。

暖かい心を持った4人の姉妹を中心に、少女が大人の女性になっていく過程を描くヒューマンドラマとなっています。

 

当時のアメリカの文化や暮らしも垣間見えるので、海外の暮らしが好きなファッジ読者ならハマること間違いなしです!

 

少女から大人の女性へ

私の中の少女『若草物語』【FUDGENA:SAKURAのCINEMA STANDARD Vol.15】
出典 FUDGE.jp

少女、大人でも子供でもない曖昧な時間。

毎日が子供と大人の行ったり来たり。

 

秘密基地に、ワクワクを詰め込んだ宝箱。

毎晩隣にいてくれたぬいぐるみたち。

遠い未来に希望しか見えなかったノートブック。

今はもう、どこかへ消えて、見つからない。

 

忘れてしまった少女の心を思い出させてくれたのは、『若草物語』だった。

 

あらすじ

私の中の少女『若草物語』【FUDGENA:SAKURAのCINEMA STANDARD Vol.15】
出典 FUDGE.jp

舞台は1860年代アメリカ、マサチューセッツ。

南北戦争へ出征した父の帰りを待つマーチ家にも、平等にクリスマスがやってきた。

 

マーチ家には4人の姉妹とその支えである賢母、そして家政婦のハンナが身を寄せ合って暮らしている。昔は裕福だったこの家も、今では風前の灯のようだが、彼女たちは毎日希望を持って暮らしていた。

 

長女らしい奥ゆかしい性格のメグ。

男勝りで野心家のジョー。

大人しく誰からも愛されるベス。

必死に姉たちについていこうとするエイミー。

 

彼女たちの優しさと仲の良さは、そこにいる住人なら誰もが知っているものだった。

とりわけ隣の家に住んでいるローリーという青年には、彼女たちが羨ましく映っているのだった。

 

マーチ家に起こる些細な出来事(それは父の急病、社交界デビュー、ベスの病気とエイミーの退学、メグの恋、ジョーの夢、どの家庭にもどの人にも起こりうる本当に些細で、しかし重大な出来事)は、4人の少女を大人の女性(Little Women)へと成長させていく。

 

あとがき

私の中の少女『若草物語』【FUDGENA:SAKURAのCINEMA STANDARD Vol.15】
出典 FUDGE.jp

私は高校3年生の時に初めてこの作品を観たのですが、きっかけは『ハリウッド白熱教室』という南カルフォルニア大学での映画分析の授業を見たからでした。

 

私はその頃、「大学では映画を勉強するんだ!」と意気込んでいたので、画面に張り付くようにして見ていたのです。

 

印象に残っているのは「音響」の授業で、『ジョーズ』のあの有名な音楽(鮫が迫っていることを知らせるもの)がなぜあんなにも高い評価を受けているのか、あの作品の恐怖は「静」と「動」で成り立っているなどということを、映像を見ながら説明してくれるのです。

 

その中の一つとしてこの『若草物語』も分析の対象に選ばれていました。

そんな出会いから早6年、今回この映画で記事が書けることを心から喜んでいます。

 

 

 

私の中の少女『若草物語』【FUDGENA:SAKURAのCINEMA STANDARD Vol.15】
出典 FUDGE.jp
私の中の少女『若草物語』【FUDGENA:SAKURAのCINEMA STANDARD Vol.15】
出典 FUDGE.jp

 

 

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