男性が避けたがる「地雷女」はなぜ地雷と呼ばれるのか？

理想の彼女と思ったのに、実は“地雷女”だった。そんな恋の経験を持つ男性は少なくないようで。

「こんな女がいたぞ」とツイッターなどでつるし上げになっているのをよく見かけます。

ただ、そんな女性の特徴が昔の自分に重なりすぎて、最近は「私こそ地雷女」と自覚するように……。実体験から“地雷”と呼ばれるゆえんをひも解いてみたいと思います。

【地雷その1】彼氏依存が激しい

20代の頃の自分を振り返ると「ウザい！」としか思えない、沙木貴咲です。
彼氏とは一瞬たりとも離れていたくないタイプだったのですが、それは初めて付き合った彼氏が同じ職場にいたということもあって、加速度的にヒドさを増していきました。
同棲していたわけではないので、退勤後にバイバイした後からメール攻撃が始まります。
当時はLINEがなく携帯電話でのメールのやり取りがメインでしたが、返事がなければ返信がくるまで連投を続けるとか、電話をかけるとか。
向こうが自転車に乗っているところに電話をかけてしまい、片手運転の彼氏が転んで骨折したこともありましたっけ……。
また、依存が激しいと嫉妬も激しくなるので、彼氏が派遣社員の女の子と話すのを見るだけで怒ったり、男性同僚と彼が飲みに行くのにもついていこうとしたり。
ざっと思い出すだけでも典型的な“ウザい彼女”で、自分が男だったらかつての私とは絶対に付き合いたくないと思うのです。
“地雷女”と呼ばれたならば、彼氏依存と嫉妬は必ず克服しておきたいポイントでしょう。

【地雷その2】すねて不機嫌になることで気を引く

地雷女の面倒くささの特徴として、“彼氏の気を引く方法が素直じゃない”ということが挙げられます。
地雷女と呼ばれる女性は大体がかまってちゃんなのですが（私も昔は相当かまってちゃんでした）、彼氏の気を引く時は不機嫌になり、すねるのがスタンダード。
普通に話しかけたり、甘えたりすればいいのに、素直じゃないので気の引き方がひねくれているんです。
しかも、彼が自分のことをどれだけ愛しているかを知るために、わざと突き放して素っ気なく振る舞うのも日常茶飯事。
「私のこと好き？」と聞く女性はウザいと言われがちですが、それでも彼女がニコニコしながら聞いてくれば男性も目尻が下がるというもの。
地雷女は「私のこと好き？」ではなく、「私のこと嫌いなんでしょ？」と聞いて、彼が「嫌いじゃないよ。好きだよ」と言うのを期待しているのがみえみえなので、彼氏もそりゃウンザリするわけです。
そんな風に、かわいいアピールができないくせに彼氏からは愛されたいし嫌われたくないと執着する点が、地雷女の地雷たるゆえんでしょう。

【地雷女になった理由】恋愛経験の少なさ！

かつての私も含めて、地雷女はなぜ地雷女になってしまったのか……？
理由は、“恋愛経験の圧倒的な少なさ”です。
私の場合、初めて彼氏ができたのは25歳の時で、そもそも恋愛にはあまり興味がないほうでした。
それでも二十歳をすぎた頃に「二十歳なのに処女ってヤバいな」と思い、適当に初体験を済ませたといういい加減っぷり。
そもそも興味がなく経験もない私には、恋愛が本来どういうもので、何が人を愛するということなのか、理解できなかったのです。
もちろん恋にルールなんてありませんが、さすがにコレをしたら嫌われるという地雷は、中高生で初恋を終わらせている人は当たり前に知っているはず。経験と理解のなさをこじらせて、堂々と嫌われることをしてしまうのでしょう。
それに、恋愛って結局のところ人間関係なので。
恋愛経験がないと、親密な人間関係の築き方がわからないんです。恋人だからってテレパシーで以心伝心がかなうわけでもなく。むしろ普通の人よりマメなコミュニケーションが必要だと、今だったら私もわかるのですが、当時は本当にわからなかったのです。
また、私は20代にメンタルが深刻な状態にあったりして、そうした精神的なトラブルを抱えている女性も少なくないかもしれません。
心が不安定だと、当然まっとうな人間関係は築けませんから、“地雷”と呼ばれるような行動に出てしまうこともあるのでしょう。

【地雷女を脱却するには？】失敗と前進を繰り返すこと

アラフォーとなった今では私も冷静に恋ができますし、好きな人から嫌われるようなこともしません。適度な距離を保って関係を築けます。
でも、そこに至るまではいくつもの失敗がありました。
「ウザい」「面倒くさい」と彼氏から疎まれて、失恋したからこそ、「じゃあどうすれば良かったのか？」を考えられるようになったのです。
失恋は悲しく、好きな人に嫌われるのも恐ろしいことでしょう。
けれど、失恋しなければ嫌われる理由となる地雷を潰せないはず。失敗してもそこで「何が悪かったのか」を分析し、めげずにまた恋をすることが、地雷女から脱却する唯一の方法だと私は思っています。
（ライター／沙木貴咲）