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海外のデザイナーのインテリア vol.6|〈Hermina Athens〉デザイナー・Konstantina Pantelous

  • 2021.8.13

優れた美的センスを持つファッションクリエイターはどんな暮らしをしているのだろう?世界各国のデザイナーたちの自宅を訪問。心地よい空間づくりや家具の選び方、大切にしているオブジェまで、家とクリエイションの素敵な関係性が見えてきた。

Konstantina Pantelous
〈Hermina Athens〉デザイナー

Athens, GR

「自分のジュエリーもそうだけど、クラシックでありながらモダンに映るものが好きなんです。家にはクラシカルな家具やオブジェと、ポップな色のミニマルなアイテムがミックスされています」

そう語るのはギリシャの職人が手作りする〈ヘルミーナ アセン〉のデザイナ―、コンスタンティナ。家族から譲り受けたものや何年もかけて集めたものが大切に飾られている。

子どもたちと一緒に食事をしたりボードゲームで遊んだり、勉強や仕事をしたりもするダイニングテーブルがマイホームの中心。明るい雰囲気にあふれる。4年前までは自宅が仕事場だったそうだが、いまはすぐ近くにショールームを構えている。より集中できる環境なので、制作はすべてそこで。

家で過ごす時間が増えた昨年は「部屋のムードを明るくしたくて、ロエキヤ・フライスの絵を数点買ってダイニングの壁に飾りました。ヴィヴィッドでハッピーな気持ちになれる色使いなんです。あと思い切って、バスルームをリモデルすることに。すごく綺麗に仕上がって、ゆったりと落ち着ける、いま我が家で一番のリラックススポットです」

本棚は「自分の家らしさを感じる場所。若いころは本の虫でした。いまは読書をしていてもつい仕事のことを考えてしまいますね」

新しくなったバスルーム。「引き出しがたくさんある大理石のシンクにしたくて、オリジナルでデザインしてもらいました」

玄関に置いたチェストは思い入れのある家具のひとつ。義理の母からもらった100年ほど昔のもので、引き出しに三姉妹のイニシャルが刻まれているところが特に気に入っている。

ベッドルームでカメラを構えるコンスタンティナ。後ろにあるのは彼女が大事にしているギリシャのアーティスト、ステファノス・ロコスの作品。

リビングとダイニング、キッチンがひとつにつながった居室。いつもテーブルの上には花々を生けてある。

GINZA2021年7月号掲載

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