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社会人でも読めない?!【就中】言葉の使い方もチェック!

  • 2021.8.9

今回は、高レベルの難解漢字をご紹介。 「就中」という漢字、あなたはスムーズに読めますか? 社会人でもなかなか読めない方が多いこの漢字、さらりと読めたらカッコイイですよ。

(1)「就中」の読み方

冒頭でもご紹介した「就中」という言葉、読み方の見当はついたでしょうか? 「しゅうちゅう」と読んでしまいそうですが、残念ながら不正解。 実は、「就」も「中」もまったく異なる読み方をするのです。 正解は「なかんずく」。 初めて聞いた言葉だという方も少なくないのでは? それでは、「就中」の意味についても調べてみましょう。 (『広辞苑』より)

(2)「就中」の意味

「就中」とは、「その中で」「とりわけて」「とくに」という意味をもつ言葉です。 平家物語でも用いられている言葉で、古くから使われていたことがわかります。 現代では、話し言葉でこそ使われる機会は少ないですが、硬い文体の文章では使用されることも多い言葉です。 ただし、書き言葉でも「就中」と漢字で表記されることは稀で、ひらがな表記がほとんどなのだとか。 目にする機会も少ない漢字のため、ますます読むのに苦労することでしょう。 (『広辞苑』より)

(3)「就中」の由来

「就中」の読み方や意味がわかったところで、由来についても把握しておくと、より理解が深まるでしょう。 「就中」とは、漢文訓読に由来します。 漢文で表記されている「就中」を、返し点「レ点」を入れ「就レ中」と読むような表記があったのかと想像できるでしょう。 「就レ中」を日本語に即して読むと「中(なか)に就(つ)く」と読めます。 「中(なか)に就(つ)く」を音便で読むと、「なかんずく」となるのです。 音便とは、音節の一部が元の音とは違った音に変わる、日本語の現象を指します。 音便系を用いると、「咲きて」が「咲いて」、「早く」が「早う」と読めるようになります。 この音便系を用いると、「なかにつく」と書いて「なかんずく」という読みになるのです。 (『広辞苑』より) 今回は、「就中」という漢字をご紹介しました。 普段使用しない言葉なだけに、読み方や意味、由来なども難解だったのではないでしょうか? とくに、漢文由来となると頭を抱える方も多かったはず。 ですが、一度理解してしまえば難しくありません。 ぜひ「就中」をスムーズに読み解き、知識を披露してみてくださいね! (恋愛jp編集部)

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