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海辺と高原の部屋 vol.5|見晴らし最高のリビング@南足柄

  • 2021.8.9

リモートワークが浸透したことで増えてきた郊外への引っ越しや二拠点生活という選択。インテリアだけでなく、窓の外の景色ごと住みやすさの大切な要素と気づかせてくれる豊かな環境が贅沢な暮らしを覗いてみた。

この家に住みたいと移住地決定
海と山が身近な別荘地の
見晴らし最高のリビング

酒田倫子、酒田 翼
@南足柄

眼下に広がる空と緑と屋根、遠く相模湾も臨む。有名セレクトショップのバイヤーだった酒田夫妻が都内の賃貸から移り住んだのは、高台の別荘地だ。

「イギリスのノリッジに住む姉の家では朝の風景が美しくて。『今日はどうする?森に散歩に行く?』って。それに比べて私たちは忙しくていつもヘトヘト。年1回の旅行でだけ自然に触れて後は我慢みたいな毎日は、貧しい生き方に思えてしまって」(倫子さん)

子どもが小学生になるのを機に海と山のあるところを〝故郷〟にしたいと考えネット検索。この物件に出合った。

「ひとめぼれでした。リノベは一切していません。特に、見晴らしが良くて、天井の高いゆとりあるオールインワン空間が最高。部屋の数が多くても少なくても、結局リビングに集まって過ごすことが多い家族なのですが、この広さならダイニング、ソファ、仕事デスク、子ども用のミニテーブルを置いても窮屈にならない。好きな家具をそろえることも叶いました」(翼さん)

以来、自給のための米や野菜を有機農法で作る地元の会に参加して畑仕事も習慣に。退職後、自分たちの店をオープン。ほぼ同時に第二子が誕生!

「たいへんでしたが、ここでの暮らしには癒やされまくり。今までの何倍も季節を肌で感じています」(倫子さん)

ジャン・プルーヴェのテーブルと椅子、ヤコブセンのアントチェア、ウェグナーのYチェア。レザーの敷物はアメリカのヴィンテージ。

高台の家。

1枚目と同じ空間の逆サイド。ジャン・プルーヴェの肘掛椅子はオリジナル。右のアアルトのデスクはパソコン作業などに。壁に取り付けたポテンスランプは長いアームで光源の位置を動かせる。

ソファ前にポール・ケアホルムのテーブル。ベニワレンのヴィンテージラグを敷いて。

バルコニーがわりに窓から足を投げ出してなごむことも。

GINZA2021年7月号掲載

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