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『梨泰院クラス』クォン・ナラ、キャラが変わるほど真価発揮するってホント?

  • 2021.8.8

クォン・ナラが女優として注目を集めるようになったのは、2017年の『あやしいパートナー~Destiny Lovers~』からだった。その勢いに乗って2018年の『マイ・ディア・ミスター~私のおじさん』に出演した。

演じたのは、売れない女優のチェ・ユラだ。主演映画があったのに監督の厳しい指導で自信喪失となり、映画も大失敗してしまい、以後はトラウマを抱えて酒浸りになっていた。

そんな役の女性だったが、『マイ・ディア・ミスター~私のおじさん』の主要舞台になっていた酒場にひんぱんにやってきて、酔客のおじさんたちを相手に「落ちぶれた人たちを見ていると気持ちがいい」と毒舌を吐くのだ。

こういう演技をしているときのクォン・ナラは本当に楽しそうだ。おそらく、自分自身と真逆のキャラを演じることにやりがいを感じていたのだろう。彼女は同ドラマで再び女優として羽ばたいていこうとするユラを快活に演じきっていた。

クォン・ナラ
引き締まった表情が魅力的

さらに、クォン・ナラは2020年に『梨泰院クラス』で、パク・ソジュンが扮した主人公パク・セロイの初恋の女性だったオ・スアを演じた。

このときのクォン・ナラはシリアスな演技が多かった。オ・スアはいかにも才能あふれるキャリアウーマンという感じで、パク・セロイにズバズバと意見して課題を指摘していた。『マイ・ディア・ミスター~私のおじさん』の売れない女優の役とはガラリと変わっていたが、クォン・ナラは女優としての多様性を発揮し、緊迫した場面でも芯の強さを見せていた。

そうした演技が評判となりオファーが増えたが、その中から彼女は時代劇を選んだ。それが、『暗行御史:朝鮮秘密捜査団』だ。

このドラマでクォン・ナラは、事件の解決に奮闘するホン・ダインという女性に扮した。随所に見せるキリリと引き締まった表情が魅力的で、彼女は初めての時代劇でも高い評価を受けた。

これからも、どんなドラマでも味わい深い演技で存在感を見せてくれるだろう。

文=康 熙奉(カン・ヒボン)

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