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海外のデザイナーのインテリア vol.3|〈PEARL OCTOPUSS.Y〉クリエイティブディレクター、ファウンダー・Cathrine Børter

  • 2021.8.9

優れた美的センスを持つファッションクリエイターはどんな暮らしをしているのだろう?世界各国のデザイナーたちの自宅を訪問。心地よい空間づくりや家具の選び方、大切にしているオブジェまで、家とクリエイションの素敵な関係性が見えてきた。

Cathrine Børter
〈PEARL OCTOPUSS.Y〉クリエイティブディレクター、ファウンダー

Oslo, NO

「本来はもっとクリーンなスタイルが理想だけど、家中を散らかす2人の子どもにかかりっきりの今はお預け」と笑う〈パールオクトパシー〉のキャサリン。

少しエキセントリックな要素もある彼女のジュエリーのように、部屋にはカラフルで目を楽しませるオブジェが多く飾られている。本人いわく、華やかさもありつつ機能性も考えた“折衷主義”。

家具は「1960年代のイタリアや70年代のデンマークのヴィンテージが好きで、レプリカではなくオリジナルを少しずつ集めました。新しい時代のものは少ないですね」。

階段を降りた地下の小さな空間が彼女のオフィス。ビーズなどの道具もすべてまとめて置いてある。オフのときはリビングで美しい庭を眺めるのが定番。家族で時間をかけて作り上げた城は、個性となり、インスピレーションとなって毎日を支えてくれているそう。

「家ではくつろぎたいので、おしゃれ過ぎないあたたかみも大切。何年もかけて集めたそれぞれに歴史のある愛着あるインテリアだから、結局これからもミニマルな雰囲気とは縁遠い、いろんなものがあちこちにある状態なままな気がします」

ウォールナットのテーブルは60年代のデンマーク製。ベローナから取り寄せたムラーノの照明も同年代のもの。チェアはアルネ・ヤコブセン。

本棚の横のポスターは[Gay Marriage]と題された作品。

数年前、シチリアのマーケットで見つけたレモンのオブジェ。

こちらにもムラーノの60年代のガラスのシャンデリアが。

リビングは70年代イタリアのテーブルを主役に。ヴィンテージのペルシャカーペットと、こちらも70年代伊製のスチールチェアを合わせて。

本棚に置いたピンクのキャンドル立ては〈パールオクトパシー〉で作ったオリジナルのリデザイン。

壁にかけた〈スローダウンスタジオ〉のカーペットの前で。

地下のアトリエ。小さなビーズをハンドメイドで仕上げていく。

GINZA2021年7月号掲載

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