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【奈良】歴史のある建造物の数々は圧巻!世界遺産〈法隆寺〉を参拝〜前編〜

  • 2021.8.7
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モデル・本山順子が神社仏閣、教会や寺院を国内外問わずご紹介する本連載。第78回目は正岡子規の「柿食へば鐘が鳴るなり…」の俳句で有名な〈法隆寺〉へ。その建築物群は法起寺と共に「法隆寺地域の仏教建築物」として日本で初めて〈ユネスコ〉の世界遺産に登録されています。それでは早速!詣でましょ〜う!

国宝の南大門をくぐり境内に入ると、ひらけた空の下にまっすぐ伸びる美しい参道が中門まで続きます。そして不思議なことに、境内に足を一歩踏み入れると風が涼しく感じられるんです…!〈法隆寺〉はなんと607年創建。聖徳宗の総本山で聖徳太子を宗祖としています。

中門の近くまでやってくると、もうすでに気配を感じる!バシバシと覇気を放つ仁王像が待ち構えておられるではないですか。なんとこちらの仁王像は修復や補修をされながら1200年もの間、この場所にたち続けているのだとか。どっひゃー!とんでもない数字過ぎてクラクラしてきます。恐れ入りました…!

中門から左に曲がり、拝観チケットを購入して回廊の中へ入ると、金堂・五重の塔を中心に様々な建築物が立ち並びます。〈法隆寺〉は大きく分けるとこの2つの建物を中心とした「西院伽藍(さいいんがらん)」と夢殿を中心とした「東院伽藍(とういんがらん)」の2つに分けられます。写真中央に見えるのは先ほどの中門の裏側。

世界最古の塔である〈法隆寺〉の五重の塔。最下層を拝見させていただいたのですが、洞窟のような舞台に小群像が立ち並ぶ不思議な構造なんです。こちらはお釈迦様に関する4つの場面の説話を東西南北それぞれの面で表しているのだそう。

金堂(本堂)は屋根を支える柱に龍や象、獅子などの彫刻が施されていて、いつまでも眺めていたくなるほどの美しさ。こちらには御本尊である金堂釈迦三尊像が安置されています。驚かされるのがその御姿。お顔つきが細長く穏やかに微笑まれており、私がこれまで拝見してきた仏像の概念を覆えさせられました。天井からは豪華な天蓋が3つ吊るされ、たくさんの仏像が並んでいます。まさに圧巻の光景です。

回廊の一番奥には仏教の学問を深めたり、法要を行う場所である大講堂が。中央には背光を合わせると4mを超える薬師如来坐像とその脇侍である日光菩薩・月光菩薩坐像がどっしりと鎮座しており、その周りには四天王像が安置されています。金堂とはまた違った凛!とした空気が漂います。

〈法隆寺〉の広大な境内の三分の一ほどをご紹介してまいりました。飛鳥時代、奈良時代、平安時代と、想像すると混乱しそうなくらい古い時代の国宝がずらり。奈良ってすごい!と語彙力を無くしてしまうほどの感動を味わいました。〈法隆寺〉についてはまた次回ご紹介させていただきます!それでは皆様も良い参拝を〜!

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