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もう読書感想文に悩まない!?いいね2万超えの書き方プリントが大評判

  • 2021.8.6
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夏休みの宿題で頭を悩まされる「読書感想文」。子どもと本を選んで読ませるところから始まり、読んだ後はそれを書かなくてはならないため、親にとって大変なことの多い宿題というイメージがあります。

しかし、ポイントをおさえれば難しくありません。低学年向きに配られた1枚のプリントが、シンプルにポイントを押さえているということで注目を集めています。プリントの内容を見ながら、読書感想文について見ていきましょう。

読書感想文を書くことで得られる様々な効果

宿題として読書感想文が出されることには、負担の大きさなどから賛否の声もありますが、読書感想文を書くことで得られる効果というものがもちろんあります。どんな効果があるのでしょうか。

・文章を読む力がつく

元々本を好きな子なら自ら文章をスラスラ読むでしょうが、本が苦手な子は苦手意識が先行して読み進めるのが難しいかもしれません。

感想文を書くために、あらすじや内容を読み取ろうとして本に向かうことで集中して読み進めることができます。そこから内容を読み取る力がついていくのです。

・想像する力がつく

内容が読み取れるようになっていくと、その先の展開を予測できるようになっていきます。展開を想像し、良い意味で期待と違って驚くなどの経験を重ねることで読書に夢中になるかもしれません。

小説を読みながら頭の中で情景や登場人物の気持ちを想像するようになると、心や情緒も育まれていきます。

・自分の考えを持てるようになる

本には良いことやタメになることもたくさん書かれていますが、全てが自分と同じ意見とは限りません。気になることがあれば、そのまま受け入れるのではなく一度頭で考えてみることも必要です。

見たもの全てを信じるのではなく、必要な時には批判的に物事を見ることができれば脳を働かせることにつながっていきます。

・考えを伝えられるようになる

読書感想文を書くにあたっては言葉が必要です。たくさん書くようになると、ワンパターンな言葉ではなく違う表現を使いたくなっていきます。また、自分が思っていることをうまく伝えられずもどかしい気持ちも出てくるでしょう。

自分が思いを伝えるための言葉を探ることで語彙力を増やしていくことができます。また、文章を書くことを通して、自分の気持ちを伝える練習をすることができるのです。

低学年向けの1枚のプリントが話題に!

読書感想文を書くことで様々なメリットが得られることは分かりましたが、中々書かない子どもに宿題として書かせることはやはり親には負担になることがあります。

しかし、今夏、学校で配布された「どくしょかんそう文のかきかた」という1枚のプリントが話題となり、SNSで広がっています。「何を書けばいいかが分かりやすい」「学生時代に欲しかった」などのコメントと共に、2万4000を超える“いいね”がつき1万を超えるリツイートがされています。

読書感想文の対策については数多くの本が出ておりネットでも多数紹介されていますが、このプリントとはどう違うのでしょうか。

話題になっているプリントは、タイトルからも分かるように小学1・2年生に向けて配られたものです。低学年向けなのでカラフルで分かりやすく、シンプルな言葉で書かれていることが注目を集めています。

内容は大きく2つに分けられています。

1つ目は「よみたい本をえらぼう」という見出しで、「のりものやきかいの本」、「ものがたりの本」、「ゆうめいな人の本(でんき)」、「どうぶつやしぜんの本」という4つのジャンルが魅力と共に紹介されています。

最初の難関となるのが本選びですが、ジャンルが示されていることと子どもの興味を惹きやすいジャンルであることで、すんなりと選ぶことができそうです。

2つ目は「どくしょかんそう文のくみたてをかんがえよう」となっています。組み立て方の項目は、「(1) 本をえらんだわけ」、「(2) あらすじ」、「(3) こころにのこったところ」、「(4) じぶんだったらどうするか」となっており、それぞれ簡単に説明が添えられています。その下段はそれぞれ空欄となっているので自分の考えを書き込めるようになっています。

「何を書けばいいか分からない」、「どう書き進めたら良いか分からない」という子どもは多いと思いますが、まずはこうした型にはめて進めることで慣れていくことができますし、項目がシンプルなので難しく考えずにポイントをおさえてメモをすることが可能です。

年齢があがってもこの基本をおさえた上で肉付けしていけばよいでしょう。特に(3) の「こころにのこったところ」は自分の考えとなるので一番重要です。文字数が多く必要であれば、この部分を2つ、3つと増やしていくことで対応できます。

さらに慣れてきて学年も上がれば、「読書前後の自分の変化」や「驚き・尊敬・喜び・興味・怒り・恐怖・悲しみ・憎しみ」という8つの感情に注目していくと、内容の濃い感想文が書ける様になります。さらに、自分の体験と関連付けていけると良いでしょう。

このプリントについては実物がほしいという声もあがっているようですが、この項目を織り込んで手作りしてあげると子どもは取り組みやすくなるでしょう。

コンクールや入賞作品を活用しよう

読書感想文は自分の意見をしっかり述べていることが大切ですが、慣れてくればより良い感想文を書きたいという気持ちにもなるかもしれません。さらにレベルアップするには、コンクールに応募するのもいいでしょう。また、入賞作品を公開しているコンクールもあるので、入賞している良作を「お手本」として読んでみることも参考になり勉強にもなります。

入賞作品が公開されているコンクールをご紹介しましょう。

・青少年読書感想文全国コンクール

もっとも規模の大きいコンクールです。規模だけではなく歴史も長く、1955年に始まりました。応募資格は小学生から高校生で、低学年が800字以内・中高学年が1200字以内・中高生が2000字以内となっています。入賞作品をインターネットで読むことも出来ますし、毎年刊行される「考える読書」という本で読むことも可能です。

https://www.dokusyokansoubun.jp/list.html

・全国読書作文コンクール

全国学習塾協会が主催するコンクールで、小中学生が対象です。小学生は原稿用紙3枚以内・中学生は同5枚以内となります。「読書作文」というタイトルの通り、良い本との出会いをどの様に文章で表現するかを重点に置いており読書力・文章力・創造力の向上を図ることが目的となっています。

https://jja.or.jp/contest/

良い作品を読んだからすぐに自分でも書けるというものではありませんが、たくさん読むことで書き方のコツやとらえ方・考え方などをつかめるかもしれません。また、同じ世代の子が考えていることを知るきっかけになりますし、「同い年でこんなことを考えているのか」と刺激を受ける部分もあるかもしれません。

紹介したコンクールは全国規模ですが、地方ごとにも色々なコンクールがありますので、お住いの地域で調べてみるのもいいですね。

筆者の息子の学校では、「自由研究・自由工作・読書感想文・各種コンクール応募」のいずれか1つに取り組むことが宿題となっており、複数取り組んでも良いとされています。

自由研究で取り組むことを以前から決めていたので宿題としてはそれだけで大丈夫なのですが、書くことに慣れるために読書感想文にも取り組みコンクールに応募してみることに決めました。

感想文のコンクールに応募するのは初めてであり、息子にとって良い経験になるのではないかと考えています。取り組む前に、入賞した作品を一緒に読んでみようと思います。読書感想文に取り組み応募することで、普段読まないジャンルの本に触れ、また自分が書いたものを誰かに評価してもらうことができます。

取り組むのは大変な部分もありますが、長い夏休みだからこそできると考え普段と違うことをやってみようと思います。

宿題で出されているという方も、今回挙げたポイントや過去の入賞作品などを参考に、親子で楽しく取り組んでみてはいかがでしょうか。

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