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280、600ml…500ml以外のペットボトル飲料、増えた背景は?

  • 2021.8.1

最近お店に行くと「いろいろなサイズのペットボトル飲料があるな」と思うことはありませんか?この記事では、500ml以外のペットボトル飲料が増えた背景に迫ります。

■500ml以外のペットボトルの種類が豊富

ペットボトル飲料は、1996年に500mlサイズが登場すると持ち運びのニーズが一気に加速。その後やや小型な350mlも登場し、350ml、500ml、1.5lなどのサイズが中心となりました。

しかし中には多すぎる、炭酸飲料の場合飲み終わるころには炭酸が抜けて風味が変わると不満に感じる人も増えてきました。500mlは一人で飲むには多く、シェアするには少なすぎるのです。人が欲しいと感じる量は状況によりさまざまで、一概には決められません。

近年ペットボトルの加工技術が向上し、さまざまな形のペットボトルが作れるようになりました。各メーカーも工夫しながら容量を決定しているのです。

■350mlや280mlはコンパクトで飲み切りやすい

350mlや280mlは持ち運びやすさや飲み切りやすさ重視、高級路線の商品に多くみられます。

・280ml:サントリー「伊右衛門」などのお茶系、キリン「午後の紅茶」など味のある飲料も飽きずに楽しめる
・265ml:伊藤園「香り豊かなお茶 緑茶」変形ペットボトルやラベルレス商品も登場

■600mlや670mlはお得感が嬉しい

夏場の水分補給には、500mlからさらに増量したものがぴったりです。

・600ml:アサヒ飲料「十六茶」600mlのほか630mlも登場
・670ml:伊藤園「健康ミネラルむぎ茶」600ml、650 ml、670 mlのほか、コンパクトサイズから大容量まで選択可能

■10ml少ない…490mlペットボトルの謎

実はペットボトルの形状にはさまざまな種類があり、それには次のような意味があるようです。

・耐熱用ボトル:高熱殺菌への耐性
・耐圧用ボトル:炭酸飲料の吹き出しを予防
・無菌充填用ボトル:環境負荷を考慮
など

持ちやすく、おしゃれに、安全に、販売什器の制約も考慮するなど、いろいろ検討した結果、500mlより若干少ない490mlペットボトルも誕生しました。

・サントリー ソーダ:490ml
・ビックルソーダ:490ml
というようにソーダ系にあるようです。

■ペットボトルの種類が増えた理由は消費者ニーズにあった

消費者のニーズはもとより、加工技術の進歩やデザイン上の理由により、さまざまな容量のペットボトルが作られるようになりました。ペットボトルのサイズが豊富なことで飲み物の容量が状況により選べます。ちょっとした工夫が消費者のニーズにマッチするのでしょう。

文・鈴木郁恵

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