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当家の父の負けジンクス

  • 2021.8.1
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蝉たちが涼しい声のカーテンをひいてくれるような夏の午後。

いつもの年なら、ここで午睡タイムというところですが、東京オリンピックの番組から目が離せません。

エミールです。 こんにちは。 お元気でしたか?

このお便りを書いているのは7月の終わりで、まだまだ毎日オリンピックが気になる暑い季節です。

前回、オリンピックが東京で開催されたのは1964年だったので当然、私はまだ子供でした。

東京がオリンピックの舞台になるというのでテレビを購入しようという家庭が多く、そんな、いきさつから我が家にもテレビがやってきました。

当時は一般家庭でテレビを購入することは、まだまだ贅沢な買い物です。

たとえば天皇陛下のご成婚、或いはオリンピックがあるから…どうしても観たい、というような 「どうしても!」という理由から家計を節約して、キヨブタ的(清水の舞台からとびおりる)な感じで…と、今では考えられないようなことだったのです。

このような状況での、まるで 「おテレビ様」 といえる前でのオリンピック観戦でした。

…さて?!

そのときの思い出のシーンのひとつに「当家の父の負けジンクス」、このジンクスがあるが故、かわいそうな父は決勝戦や接戦が展開される場面になると、茶の間から追い出された。

「そんなバカなことがあるか! 俺が応援すれば、たちどころに勝つに違いない!」と言うのだが…ガラリと襖があいて、父が入ってきた途端に恐怖の瞬間。

あっと言う間に試合は相手チームに有利に傾き、マッチポイントを取られてしまうのでした。 (T T)

そこで、母と祖母がポツリと 「やっぱりねぇ」 とつぶやき、哀れな父は島流しが如く、ビールを一本持たされ別間に幽閉されるのです。

懐かしくもなんとも可哀そうな思い出。 でもその後、父はこの魔のジンクスを返上し見事に返り咲いたので、どうぞご安心ください。

それにしても競技の世界を見ていて思うのですが、金銀銅の世界以外のところにも素晴らしいストーリーやドラマがあるということ。

スポットライトから外れた選手が時折見せる、くやしさと諦めと達成感がないまぜの黄金の表情に、私はいつも敬意を表しています。

さて、7月はとてもロマンチックな体験がありました。

ロマンというよりは神秘的という表現が似合う情景、それは新潟県十日町市にて7月15日夜のことでした。

この日、私は「九星気学」の本が生まれ変わるので新刊書に寄せた挨拶文をまとめるために都心を離れました。 またたく星の下で書き物をしたかったのです。 たまたま、その晩のオプションに「蛍の夕べ」があり参加したのですが…。

なんと、その晩、国際宇宙ステーションが北斗七星のセンター部を通過するシーンに出会えるというのです。

午後8時半ごろ、南東の空に姿を現した星(国際宇宙ステーション)は見事な弧を描き、北斗七星を横切り、輝きとともにへびつかい座の中に吸い込まれるように消えていきました。

いみじくも、九つの星を元にした「九星気学」の挨拶をまとめに出かけた地で、天からの粋なはからい。

北斗七星とステーション星、地上には輝く蛍たち。 これらを合わせて九つの星たちからの応援歌でした。 もちろん、天空にさんざめく無数の星々も…。

それにしても宇宙を舞台に、星と輝くステーションの中で作業をしている人たちがいるなんて! にわかには信じられないことでした。

2021年夏の素敵な体験をお知らせするとともに、9月9日に説話社占い選書シリーズとして誕生する、エミール・シェラザードの「九星気学」のこともお伝えいたします。

皆さんにとって、この夏も素敵な思い出がたくさんできますように。

エミール

※写真はオリンピック開会式当日、頭上を通り過ぎたブルーインパルスと、競技場に浮かぶドローン地球と月です。

シンプルでよくわかる 九星気学 (説話社占い選書18) 新書 2021/9/9

エミール・シェラザード (著)

新書¥1,100

九星気学は、数ある占いの中で、シンプルな占いです。複雑な計算や手順はいりません。生まれた年(本命星)と生まれた月(月命星)で、あなたの性格、運勢、才能、相性を知り、さらに方位による開運や、避けたい方位への警告など、方位を利用して、私たちの持っている運を伸ばしてくれるやさしい占いです。

気学は、長い歴史を持ち、古来、戦いの前線にいる武将や国を導く王が利用して、勝利に導き、国の在り方に影響を与えた「武器」として使われてきた歴史があります。引っ越しや旅行など、移動で表れる方位のさまざまな現象を知り、旅先ではその土地の名産をいただき、大木にふれるなどプラスのエネルギーを取りこみ、健康への上手な活用法を取り入れることをすすめています。あなたの運勢をよりよく伸ばしてくれる開運法を、ぜひ手にしてください! (本書は開運ブックス『もっともわかりやすい 九星気学』に一部加筆・修正を加えて、再編集したものです)

【著者紹介】

1970年代に神秘学の門をたたき、以来30年、西洋占星術、東洋占星術、心理学、カウンセリング技法を学び、中華民国星相学会「永久名誉会員」としても公式認定を受ける。50年にわたるキャリアを持ち、現在、執筆、講演、教育、カウンセリングなど幅広い分野で活躍している。2021年6月、一般社団法人日本占術協会会長に就任。著書には「いちばんやさしい四柱推命」(ナツメ社)、「星のカルテ」(集英社)、雑誌ar(主婦と生活社)、ムー(学研)他。グッド! モーニング(テレビ朝日)では毎日の占いを担当している。kaminoコーポレーション主宰。

出版社:説話社 (2021/9/9)

発売日:2021/9/9

言語:日本語

新書:336ページ

ISBN-10:4906828787

ISBN-13:978-4906828784

新書判

お話/神野さち(エミール・シェラザード)先生

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