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日本一暑い街・熊谷市でエアコンなしで暮らす! 2年目の夏の準備が始まりました。「花音の森」レポ Vol.8

  • 2021.7.30

埼玉県熊谷市にある私の活動拠点『花音の森』には、エアコンがありません。そう言うと「熊谷って、日本一暑い所で有名だよね…大丈夫なの?」と心配されますが、窓の数や位置、素材を選ぶことに加え、植物の持っている力を上手に利用することで、快適に暮らせることを目指して作った場所なのです。2020年1月に誕生し、今年で2年目の夏を迎えます。今回は夏の準備を含め、今の庭の様子をご紹介していきます。

2年目の初夏の様子

2年目の初夏の様子

2年目の初夏を迎え、木々がしっかり根付き、枝葉をのびのびと伸ばしていて、順調に成長してくれています。

こちらは、1年目の同じ時期の写真。

こちらは、1年目の同じ時期の写真。比べてみると、下草たちも大きくなり、にぎやかになってきた様子もうかがえます。

日本一暑い街で冷房に頼らず暮らすために考えたことは、屋根・壁・窓に光が当たらないようにすること。そのために、コナラがぐるっと家を囲むように配置されています。2年目なので大きさはまだまだですが、ゆくゆくは屋根を覆ってくれることを願っていて、そうなればもっと涼しくなるだろうと考えています。

実際、5月に屋根を触ってみる機会があったのですが、熱くてびっくり。これが家に伝わって、室内が温まってしまうのだな…と思いました。今年は井戸も掘ったので、あまりに暑い日になったら、井戸水を屋根にシャワーしようかと計画しています。

ウッドデッキには蚊帳を。そしてヤマブドウも実をつけています。

ウッドデッキには、今年も蚊帳を張りました。こうすることで、リビングは網戸もせず、開けっ放しにできるため、解放感が違います。また、ウッドデッキと同材で作ったパーゴラには、ヤマブドウが這わせてあり、今年はぐんぐん葉を伸ばして、実もいっぱい。

ウッドデッキには蚊帳を。そしてヤマブドウも実をつけています

パーゴラとは、軒先や庭に設置する棚状に組まれたものを指し、イタリア語の「葡萄棚」が語源と言われています。日本では藤棚のほうがメジャーかもしれませんね。ここでのブドウの目的は収穫するのではなく、窓やウッドデッキに光を当てないこと。夏は葉を茂らせて日差しを遮り、冬には落葉して光を届けてくれるブドウは、我が家にはぴったり。1年目は枝葉を生長させるため、実はわざと取ってしまいましたが、今年は収穫も楽しめる予定です。

ベジトラグも順調! 今年はミニトマトを植えました

ベジトラグも順調!今年はミニトマトを植えました

こちらは高さのあるイギリス生まれのプランター・「ベジトラグ」。今年はミニトマトを2つ、植えてみました。去年植えた3つのハーブ、カーリーミント・チャイブ・タイムもすくすく育っています。特にタイムは、高温多湿に弱く、地植えにすると失敗することが多かったのですが、ベジトラグは高さがあり、通気よく管理ができるため、ハーブを育てるのにはとてもいい環境だと感じています。

我が家の犬はトマトが大好き。自分で取れないかと、ずっとこのミニトマトを狙っています
我が家の犬はトマトが大好き。自分で取れないかと、ずっとこのミニトマトを狙っています。

ヘーゼルナッツができています。

ヘーゼルナッツができています。

こちらはヘーゼルナッツの木。葉の形や色が気に入っていますが、ヘーゼルナッツなんてできないでしょ~と思っていたら…

実ができていました

なんと実ができていました! この後どうなるのか、楽しみに見守っていきたいと思います。

薪棚の草花屋根のその後。

今年3月下旬に、薪棚の上に花の種を蒔きました。芽が出てくるまでわりと時間がかかり、心配しましたが、無事今お花が咲いています。

薪棚の上に花の種を蒔きました

薪棚の上の世界観がとてもかわいらしく、脚立に登って眺めています(笑)。

薪棚の上の世界観がとてもかわいらしい

水やりの頻度が心配でしたが、適度な雨も降ってくれていて、問題ありませんでした。

クラピアもいい具合に成長しています。

私も会員登録している、ガーデンストーリーの有料会員制度「ガーデンストーリークラブ」で、モニターとしてクラピアの苗をプレゼントしていただきました。育てたことがなかったですし、クラピアのこともよく知りませんでしたので、モニターは嬉しい会員特典です。植えたのが2020年10月で、すぐ冬になってしまったのですが、春先からぐんぐん育ってきて、今とても元気に育っています。

クラピアもいい具合に成長しています

玄関前に60cmの株間を取って、3株植えたものが、今は隙間なく繋がってきました。グラウンドカバー植物として優秀なことが分かったので、今年は自分で追加注文をして、新たにクラピアを植えました。コンクリートの場合、照り返しで暑さを感じてしまいますが、それが芝生や雑草など、植物があれば暑さが違います。コンクリートを素足で歩けませんが、夏でも芝生や草の上はひんやりしていますよね。このため、花音の森では雑草を大切に管理していて、ゆくゆくは全面草じゅうたんになればいいと思っています。

雑草も大切に管理

雑草管理については、次の花音の森レポートでお伝えさせていただく予定です。2年目の夏も熱中症には気を付けて、楽しんで過ごしたいと思います。

Credit

写真&文/堀 久恵(ほり ひさえ)

花音-kanon- 代表、ガーデンセラピーナビゲーター。一般社団法人日本ガーデンセラピー協会専門講師。

生花店勤務を経て、ガーデンデザイン・ハーブ・アロマセラピー等を学び、起業。植物のある暮らしを通じて、病気になりにくい身体を作り健康寿命を延ばすことを目指した「ガーデンセラピー」に特化した講座の企画運営と庭作りを得意とする。植物に囲まれ、日々ガーデンセラピーを実践中。埼玉県熊谷市在住。

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