皆さんは人に対して嫉妬や憎しみを持った経験はありますか?仕事や恋愛関係などでは、ふとしたことがきっかけとなり、嫉妬や憎しみの気持ちが生まれてしまうことがありますよね。
今回はそういった感情に関連した読み方の漢字をご紹介したいと思います。
「寇」という字なのですが、一体何と読むのでしょうか?
「寇」の読み方!
「寇」という字なんて見たことがない、という人は多いかもしれません。
そこで例文を元に考えてみましょう!
「恩を寇で返してやったと、友人は自慢げに語った」
例文から何となく答えがわかった、という方もいるのではないでしょうか?
また「寇」の他にも「仇」や「敵」とも表記する事があるようです。
それでは正解を発表します!
正解は「あだ」でした!
「寇」の意味
さっそく「寇(あだ)」を辞書で調べてみましょう!!
「寇(あだ)」と同じ意味で使われる「仇(あだ)」で辞書を引くと…
【仇】①仕返しをしてやろうと思う、憎い相手。②悪意を持っての仕返し。「恩をーで返す/油断が身のー[=破滅]となる」表記「寇・敵」とも書く。
出典:山田忠雄、倉持保男、上野善道、山田明雄、井島正博、笹原宏之 編、『新明解国語辞典』(第八版)、三省堂(2020年11月20日第八版発行)p.27
「あだ」には同じ読み方・意味でも3通りの表記があるのですね。
またもう一つ「徒(あだ)」という同じ読み方の字もあります。そちらの意味は…
【徒】(相手のために)せっかくそうしても、それだけの効果が無い様子。「せっかくの好意がー[=むだ]になる」
出典:山田忠雄、倉持保男、上野善道、山田明雄、井島正博、笹原宏之 編、『新明解国語辞典』(第八版)、三省堂(2020年11月20日第八版発行)p.27
こちらの「徒(あだ)」は好意を持ってする事なのですね。好意を持ってするか、悪意を持ってするかによって表記が異なるので注意が必要です。
まとめ
いかがでしたか?
知っている言葉でも辞書を引く事によって、新たな発見がある場合があります。
気になった方は他にも調べてみてくださいね!
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