「友達に酷いことをされた」「酷い仕打ちを受けた」など、「ひどい」と読むことが多い「酷い」という漢字。
じつは「ひどい」以外にも読み方があるのをご存知ですか?
この読み方を知っている方は、もしかしたら難解漢字のプロかもしれません…!
さて、一体なんと読むのかわかりますか?
「酷い」の読み方!
では、早速「酷い」の読み方を発表します。
「こくい」と読んだ方は、不正解!
ヒントは、「ひどい」状態に残虐さや痛ましさを加えたような状況を表すときに使う言葉です。
「酷い事件が起きた」や「酷い人だ」のように使うことが多いでしょう。
ほかの漢字では「惨い」と書くこともできますよ。
そろそろ読み方はわかりましたか?
そう、正解は「むごい」でした!
「酷い」の豆知識
では、「酷い(むごい)」とはどういう意味なのでしょうか。
①見るにたえないほど悲惨であるさま。
②思いやりがないさま。無慈悲だ。
出典:北原保雄編、明鏡国語辞典第二版、大修館書店(2017年4月1日版)p.1690
「惨い」と書く場合も意味は「酷い」とまったく同じです。
「酷」の字はほかに「酷しい(きびしい)」や「酷だしい(はなはだしい)」とも読みます。
今は「ひどい」という意味で使われることの多い「酷」の字ですが、実はもともと味やアルコール度数の濃いお酒のことを意味する漢字だったそうですよ。
だから漢字に「酒」の一部である「酉」が使われているんですね!
まとめ
いかがでしたか?
「酷い」は「ひどい」の他に「むごい」とも読みます。
ぜひ、この機会に「酷い」の読み方を覚えて、ご友人やご家族との話のネタにしてみてください!