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「認知症予備軍から復活」実体験ルポ。「週刊朝日」元記者が綴る

  • 2021.7.28
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年齢を重ねるにつれて増える物忘れ。もしかしたら、自分も認知症予備軍なのでは......と気になるところだ。

7月17日発売の「週刊朝日」8/6増大号(朝日新聞出版)では、認知症予備軍から復活した元「週刊朝日」記者の実体験ルポを掲載している。

認知症予備軍とされる軽度認知障害(MCI)。MCIとは、日常生活に支障が出るほどではないものの、認知機能が低下している状態のことを指す。

今回のルポを書いた元「週刊朝日」記者の山本朋史さんは2014年1月、人生で初めて取材のダブルブッキングをしてしまったことをきっかけに病院を受診し、MCIと診断された。

MCIは改善できるケースも

しかし、MCIになったからといって、必ずしも認知症を発症するわけではないという。

実は、リハビリなどによってMCIの人のうち26%は「リバーター」になれるという調査がある。リバーターとは、元の健常な状態に戻った人のこと。つまり、トレーニングに取り組むことで、認知機能を改善できる可能性もあるのだ。

MCIとの診断後、山本さんも認知機能アップデイケアや認知症予防トレーニングに取り組み続けた。

とくに熱心に取り組んだのが、「本山式筋トレ」のトレーナー・本山輝幸さんのトレーニングだ。「筋トレと認知症に関係があるの?」と驚くが、本山さんによると、筋肉を意識的に使うことで感覚神経が繋がり、使っていない脳細胞に刺激を与えて活性化できるという。当初は半信半疑だった山本さんだが、本山さんの教えに従い胸の筋肉を動かす運動などを毎日続けた。

音楽療法にも熱心に取り組んだ。うまく弾けず困ったときは、「ごまかしていい」という指導者の言葉に励まされながら、不慣れなウクレレの演奏にチャレンジした。

そして3年前、山本さんは主治医から「リバーター」と診断される。数年間の取り組みによって、見事に認知機能を回復させたのだ。日常生活でミスをする回数も、MCIと診断された当初と比べて激減したという。

MCIを乗り越えたことで自己肯定感が高まり、趣味にも精力的に取り組むようになったという山本さん。

「僕は自分が何に対しても前向きになったと感じている。スポーツクラブでピラティスやヨガ、太極拳にズンバなど初体験であれ参加者が全員女性というプログラムであっても臆することなく入っていけるようになった。[中略]そんな自分に驚いている」

今の時代、誰もが認知症と全くの無関係ではいられない。その時の備えとして、山本さんの経験は必ず読者の役に立つだろう。山本さんはほかにも、料理や絵画などさまざまなプログラムに取り組んでいる。詳しい内容は本誌でチェックしてほしい。

今号はほかにも、東京五輪について「壊滅する組織委」と「それでも奮闘するアスリート」の両面から迫った総力特集、次世代が育ち健康長寿が期待できる市町村ランキング100、今年で生誕90年、没後10年を迎えたSF作家・小松左京さんについて盟友の筒井康隆さんが語る特集など、充実のラインアップだ。表紙を飾るSixTONESのジェシーさんのインタビューも見逃せない。

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