とにかく動きが遅い動物といえばナマケモノが有名です。
1時間かけても300メートルも進めないと言われています。
さて、今回は遅いことを意味する言葉から「緩り」をご紹介します。
一体なんと読むのかわかりますか?
「緩り」の読み方!
では、早速「緩り」の読み方を発表します。
「緩」は「かん」と読みますが、「かんり」と読んだ方は、不正解!
ヒントは急ぐことなく、のんびりと動く様子を表す言葉です。
「緩りと進む」「緩り歩いても間に合う」のように使うことが多いでしょう。
「ゆ」で始まる読み方を考えてみてくださいね。
読み方はわかりましたか?
正解は「ゆっくり」でした!
「緩り」の豆知識
では、「緩り(ゆっくり)」とはどういう意味なのでしょうか。
①急ぐことなく事を行うさま。のんびりとしているさま。
②時間的・空間的に余裕があるさま。
出典:北原保雄編、明鏡国語辞典第二版、大修館書店(2017年4月1日版)p.1776
「緩」の字は「糸」と「爰」からできています。「爰」はものを手でひく形を表すものです。
「糸」+「爰」で糸をひく様子から作られたのではと考えられています。
糸を手でゆっくり引いて染める様子から「ゆっくり」の意味をもつようになりました。
ちなみに「緩り」は「ゆるり」とも読みます。意味は「ゆっくり」とほとんど同じです。
「ゆっくり」はほかの漢字で「悠然」や「寛悠」と書くこともできます。
まとめ
いかがでしたか?
「緩り」は「ゆっくり」と読みます。
のんびり動くナマケモノはまさに「緩り」生きていく代表格。素早く動けないため、1日の必要な食事はたったの8グラムだそうです。
省エネな体質はうらやましいですが、人間は適度に食べて適度に動かないと健康に悪いので「緩り」しすぎない人生を送りたいですね!