「夫々」は何と読む？読めたらスゴい難解漢字、正解は...？

今回ご紹介する漢字は「夫々」。

夫婦や夫妻という熟語はお馴染みですよね！

しかし、今回ご紹介する漢字は「夫」のみで構成されているようですが……。

一体なんと読むのでしょうか？

では、早速「夫々」の読み方の発表です。

「ふふ」と読んだ方は、実は不正解。勿論、「ふうふ」でもありません！

ヒントは「銘々（めいめい）」というワードなのですが……。

ここまで書くと、思い浮かんだ方も多いのではないでしょうか？

正解は「それぞれ」でした！

では「夫々（それぞれ）」について、改めて国語辞典で調べてみましょう！

対象となる一群のものの一つ一つを問題として取り上げる様子。「物にはー取り柄がある/人ーに考え方が異なる」

出典：山田忠雄・倉持保男ら編、新明解国語辞典、三省堂（2020年11月20日第八版、青版）p.912

「夫々」と表記すると難しいイメージが先行しますが、別表記「其々」ならば馴染みがあるのではないでしょうか？

余談ですが、似たような字面の熟語で「各々（おのおの）」があります。

こちらの意味は……。

①「あなたがた・諸君」の意の、武家社会での用語。

出典：山田忠雄・倉持保男ら編、新明解国語辞典、三省堂（2020年11月20日第八版、青版）p.205

そして……。

②「関係者の一人ひとり」の意の、やや改まった表現。

出典：山田忠雄・倉持保男ら編、新明解国語辞典、三省堂（2020年11月20日第八版、青版）p.205

というわけで、「各々（おのおの）」という言葉は、武家社会での用語がルーツであり、やや改まった表現のようです。

いかがでしたか？

「夫々」は「それぞれ」と読みます。

ぜひ、この機会に「夫々」の読み方をマスターして、ご友人やご家族との話のネタにしてみてください！