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出産をイメトレ! 初マタママが知るべき「正常分娩」の流れ6STEP

  • 2015.7.6
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【ママからのご相談】

初めての出産を控えて、急に不安な気持ちが増してきました。友人から、「だいたいの流れを知っておけば不安な気持ちもマシになるよ!」と言われたのですが……普通に出産した場合、どのような経過をたどるのか教えてください。

●A. イメージしておくといいかも!? 正常分娩はだいたいこんな流れ!

こんにちは! フリーライターの鈴木ハナコです。

初めての出産を控えていらっしゃるとのことで、不安な気持ちを少しでも軽くしたいものですよね。

今回は正常分娩について、私自身の体験も踏まえてご説明します。

●正常分娩とは

正産期(妊娠37週~41週)に自然に陣痛が来て、赤ちゃんが頭から膣を通り出てくることを言います。母子ともに健康で所要時間内(初産婦30時間未満、経産婦15時間未満)に出産となる、会陰切開などが通常の範囲内で行われるとされています。

●出産の兆候から後産までの流れ6STEP

●(1)チェックしたい出産の兆候

多くの場合、本格的な陣痛の前に何らかの兆候が出てきます。腰痛や頻尿に悩まされたり、お腹のふくらみが下に下がってきたりすることに気が付く妊婦さんも多いはず。

特に有名なのは、“おしるし”と呼ばれる出血や、“前駆陣痛”という陣痛に似たような不規則なお腹の張りや痛み。必ずしも、これらが来ると出産間近になるというわけではありませんが、もうすぐ赤ちゃんに会えるサインです。

●(2)いよいよ本格的な陣痛へ

お腹の張りや痛みが規則的になってきたらいよいよ出産の始まり。

時計やスマホアプリで陣痛の間隔をはかり、かかりつけ医から言われている間隔に近づいたら電話で病院に相談を。「入院となりますので、来てください」と言われたら病院へ移動します。

陣痛が来ているときは動くのもつらい状態ですが、波があるので、来ていないときは意外と歩ける場合が多いですよ。

●(3)子宮口が全開に開く

入院後は分娩待機室などでいよいよ出産、となるまで待つ場合が一般的。赤ちゃんの状態や、陣痛の状態を見るモニターを付け、陣痛が強くなるのを待ちます。

人にもよりますが、陣痛が来ていないときは付き添い人とたわいない話で盛り上がる余裕もあります。

しかし、子宮口が開くにつれだんだんと痛みも強く間隔も短くなってきます。頃合いを見て分娩室へと移動するように促され、分娩室でいよいよ出産となります。

●(4)赤ちゃんが降りてくる

分娩室に移った後はますます強くなる陣痛に耐えながら出産となります。

ここからがママもがんばりどころ。骨盤内に入った赤ちゃんがぐるりと回転しながら出てきます。助産師さんや先生の指示でいきみながら赤ちゃんが出てくるのをサポートします。

●(5)いよいよ赤ちゃんとの対面

発露という、赤ちゃんの頭が見える状態まできたらあと少し。

痛みはこのあたりがMAXで、陣痛は短い間隔で強い痛みを伴います。しかし、この痛みも赤ちゃんが出てくるためには必要不可欠なものです。ともに乗り切るという気持ちでがんばりましょう。

●(6)いわゆる後産

出産直後の対応は赤ちゃんやママの状態によっても違いますし、かかりつけの病院よっても違います。

赤ちゃんが出てきた直後は、今まで母子をつないでいた胎盤を出したり、会陰切開をしていた場合はそれを縫ったりします。比較的慌ただしいことが多いかもしれませんね。

それでも無事に出産できてほっと一息つけるというところでしょうか。

●最後に

一口に正常分娩と言っても出産は十人十色。まったく同じものはないといっても過言ではありません。今回はかなりスムーズな出産の流れをご紹介しました。

いざ出産となればまさに“まな板の上の鯉”で、なるようにしかならないもの。覚悟を決めるというのはとても難しいですが、少しずつ心の準備を進めていきたいですね。

【参考文献】

・『標準産婦人科科学 第3版』岡井崇/綾部琢哉・編

●ライター/鈴木ハナコ(歯科衛生士)

幼い時から医師や歯科医師などの医療関係者に囲まれて育ち、反発したものの大学卒業後自身も結局医療関係職に就く。本職の傍ら医療分野のコラムを執筆。現在結婚し、これまた医療関係職の夫と2児と暮らす、母親業と子どものことはわからないことだらけながらも日々奮闘中。気になったらとことん調べたいという性格が影響するためか、調べ始めたら止まらない。専門家へのインタビューも積極的にこなします! “キチンと知りたい”をモットーに取材、執筆活動中。趣味はお手軽アウトドア。

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