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「焼酎世界化宣言」から5年、“K-焼酎”がタイで急成長の理由

  • 2021.7.25
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緑のビンでおなじみの韓国焼酎が、コロナ禍で停滞したタイで広まっている。

韓国の酒造会社「ハイト真露(ジンロ)」は、2021年上半期の輸出実績が前年同期対比3倍成長し、155万ドル(約1億5500万円)を記録したと7月21日に発表した。

ハイト真露は2016年に発した“焼酎世界化宣言”以降、海外における現地民の購買拡大など、現地化のために持続的に努力してきた。その結果、主要輸出国を対象に分析した海外現地民の飲用比率が、2016年の37.1%から2020年には77.0%へと2倍以上増加したという。

またハイト真露は2016年、タイ国内の大型スーパーマーケット「BIG C」「makro」の一部店舗にチャミスルとフルーツリキュールを置き、スーパーマーケット専用企画商品、および単独売場の設置、新商品の発売による品目拡大などで家庭市場を攻略した。

(写真提供=ハイト眞露) タイのスーパーマーケット「makro」のチャミスル売り場

今年には、タイ最大規模のコンビニチェーン「セブンイレブン」5000店舗にも商品を並べるなど、現地の流通網拡大に向けて引き続き努力していく計画だ。

ほかにもバンコクの主要レストランでは、2020年12月から“真露デー”を行い、タイ現地の人々から好評を得てきた。試飲会を通じて、多くの消費者に焼酎を飲むという経験を提供し、ブランド認知度を高めるという戦略だ。

ハイト真露のファン・ジョンホ海外事業総括常務は、「2016年に焼酎の世界化を宣言し、経済成長、人口基盤、酒類市場の現状など様々な要素を考慮して、タイ、ベトナム、マレーシアなど東南アジア諸国を集中的に攻略し、“K-焼酎”市場をリードしている」とし、「タイ国内で、焼酎ブランドのイメージ向上と焼酎の世界化戦略を通じ、今年も二桁成長を続けていくものと期待している」と述べた

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