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KYOTOGRAPHIE  京都国際写真祭、今年のテーマは「エコー」。

  • 2021.7.21
© Richard Collasse
© Richard Collasse

国内外の作家の貴重な写真を、京都ならではの趣きのある歴史的建造物やモダンな近現代建築の空間に展示する「KYOTOGRAPHIE(キョウトグラフィー)京都国際写真祭」。昨年の第8回までに約100万人が来場している国際的なイベントだ。

2021年のテーマは、エコー(ECHO)。新型コロナウイルス感染症が世界中を分断して2年目であると同時に、2011年に東日本を襲った大地震と大津波、そしてその影響で起きた福島原発事故からは10年目にあたる。干ばつ、洪水、大気汚染、海洋汚染、品種改良、遺伝子組み替えなど──数々の過去の出来事が現在に呼応(ECHO)し繋がっているようでもある。世界史も日本史も自分史もお互いに響き合い、現在から未来へ続いていくと考えると、今を切り撮り過去を記録する「写真」という媒体は「エコー」を生み出す装置とも言えるのかもしれない。

京都の街を舞台に、東日本大震災、コロナウイルス、野菜の種、性被害、ジェンダー、水の循環など様々なテーマとエコー(呼応)する、国内外の気鋭のアーティストによる14のエキシビジションを開催する。

© Ngadi Smart
© Ngadi Smart

KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭 2021

会期/9月18日(土) ~10月17日(日)

参加アーティスト/アーウィン・ オラフ、榮榮&映里(ロンロン& インリ)、MIROIRS ‒ Manga meets CHANEL /Collaboration with白井カイウ& 出水ぽすか、デイヴィッド・シュリグリー、インフェイ・リャン、Women Artists from the MEP Studio:New perspectives in film and photography from France、ンガディ・スマート、トーマ・デレーム、八木夕菜、リシャール・コラス、四代田辺竹雲斎、片桐功敦、ダミアン・ジャレ&JR、小原一真

http://www.kyotographie.jp

Text: Aya Hasegawa

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