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アップサイクルのシルバーが上品に輝く、お気に入りの記念日リング。【VOGUEエディターの #ChangeChallenge】

  • 2021.7.21
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先日ちょっと嬉しいことがあって、記念になるものを手に入れたいと思い、コロナ禍で眠らせていた自分のショッピングアンテナを再起動。久しぶりに日用品ではない買い物計画に心踊らせながらも、「今、なにかを手に入れるのなら、どんなものが自分の心を満たしてくれるか」と考えてみたところ、まずは毎日身につけられるもの、次に日本ブランドのもの(不景気の今、微力ながら応援する気持ちで)、そしてそのブランドが何かサステナブルな取り組みをしていることでした。

ネットでリサーチしたりスタイリストの友人に聞き込みをしたりしながら見つけ出したのが、今年の春にデビューしたばかりの「SARARTH(サラース)」というジェンダーレスな日本ブランド。まさに僕の条件にマッチしたジュエリーを手掛けているブランドです。

まず惹かれたのは、シンプルだけど力強いデザインの美しさ。ずっと触れていたくなるような柔らかなフォルムとクリアな輝きは、他にもありそうでない存在感です。

聞けばこの輝きは素材によるところが大きいようで、世界で初めて純銀(ピュアシルバー)に不純物を混ぜることなく、高い硬度を保持できる新素材 “高硬度ピュアシルバー999”をブランド独自に開発したのだとか。一般的に使われているシルバー925(純度92.5%)よりも光りを強く放つ素材かつ硬度アップにより可能となった鏡面磨きにより、透明感のある輝きを手に入れたのだとか。しかも金属アレルギーを引き起こす要因と考えられている銅などの他金属を混合しないため、金属アレルギーが起こりにくいという嬉しい側面も。

上述したシルバーのほかに24金(K24)をプレーティングしたゴールドの2色で展開されている中から僕が選んだのは、「Ellipse(エリプス)」コレクションのリング。日本の職人が生み出した有機的なフォルムは、ずっと身につけていたくなる親密さを感じます。

技術的な革新だけでなく、環境に関しても積極的な取り組みをしているのも、このブランドを選んだ大きな理由。素材に用いられるシルバーは、ほんの一部のパーツを除いて、家庭や企業などから回収したシルバーをアップサイクルしたものを使用し、自然に優しいノープラスチックの自然由来のパッケージを実践しています。また、売上の3%を日本自然保護協会(NACS-J)に寄付することで、国内自然環境の保全や絶命危惧種を守る活動をサポートしているそう。

トレンドに流されないデザインの美しさと、サステナビリティへの積極的な取り組み。これからの時代は、この2つが揃ったときにこそモノを所有する価値があり、心満たしてくれるショッピングができるのじゃないかと思いました。

#ChangeChallenge

Text: Gen Arai

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