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胃腸を整える、ドイツのザワークラウトジュースのお味。

  • 2021.7.20
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写真・文/河内秀子(在ベルリンライター)

ビールとソーセージ!というイメージが強いドイツ料理だが、どっしりした肉料理にぴったりの付け合わせといえば、ザワークラウトだ。キャベツを乳酸菌発酵させて作るザワークラウトは、ミネラルやビタミンたっぷり、そして乳酸菌によって消化を促進するヘルシーフード。キャラウェイシードやジュニパーベリーなどを入れて甘く爽やかな香りを加えることもあるが、基本はキャベツをスライスし、塩をふって重石を置き、数日間発酵させるシンプルなものだ。

ドイツには、胃腸の働きを整えデトックス効果があるとされるそのザワークラウトをギュギュっと絞った「ザワークラウトジュース」なるものが存在する。スーパーマーケットのジュースコーナーには必ず並んでいるほどのポピュラーなものだ。

しかしザワークラウトの独特の香りと酸味、発酵食品特有の旨味は脂っこく塩っぱい肉料理にはよく合うものの、その漬物から出た汁を率先して飲みたいかと言われると微妙なところ。これまで店頭で見かけても買う勇気はなかったが、その効果を検証すべく挑戦してみることにした。

オーガニックスーパーマーケットで販売されている代表的なザワークラウトジュースが、北部ドイツで1936年に創業したフォエルケルのもの。さまざまな野菜やフルーツのジュース、ウェルネスドリンクを販売するジュース会社だ。シンプルに、バイオダイナミック農法で作られたキャベツを少々の海塩で漬けたザワークラウトを絞ったジュースには、特に葉酸が多く含まれているという。コップに注ぐと、ザワークラウト特有の古漬けのような匂いが立ちのぼる。ひと口飲むと、酸っぱくてしょっぱい、ザワークラウトの味が口中に広がった。

しかし、飲んでから数時間経つと、腸が動き出したのを感じられた。確かにお腹に良さそうだ。食物繊維もたっぷり入っているので、ファスティング(断食)の時や、食べすぎた時、もしくは二日酔いにも効果があるとも言われる。

ドイツはここ数年発酵ブームで、自家製のザワークラウトやキムチを提供するレストランも増えた。ザワークラウトを作る時にはハーブを入れて特有の臭みを薄め、漬け汁をニンジンジュースや炭酸水で割るとノンアルコールカクテルとしてもアレンジできると、あるシェフに聞いた。おいしく思えるまでには慣れる必要があるが、栄養たっぷりなので、食欲のない夏にもぴったりだ。

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