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え、別の漢字でしょ?【棚機】お願い事するアレですよ…!

  • 2021.7.16
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夏の風物詩である「棚機」。 お願いごとをするあの行事なのですが、何かの間違いでは?と思いますよね。 読み方はもちろん、由来なども見ていきましょう。

(1)「棚機」の読み方

勘のいい方は、わかったでしょう。 これは「たなばた」と読みます。 たなばたは、いつも見る「七夕」しかないのではと思ったでしょう。 実はこの「棚機」も、「たなばた」になります。 こちらはあまり目にする機会がないですが、知っておくとハナタカ漢字。 (『広辞苑』より)

(2)「棚機」の意味

多くの人が知っているたなばたは、お祭りとしての意味です。 その意味とは、五節句の一つ。 天の川の両岸にある牽牛星と織女星とが年に一度相会するという、七月七日の夜、星を祭る年中行事になります。 牽牛星が彦星に、織女星が織姫のことです。 お祭りの意味以外にも意味があり、そちらの意味が「棚機」になります。 それは「たなばたつめ」の略です。 これこそ、「棚機」本来の意味になります。 (『広辞苑』より)

(3)「棚機」の由来

「棚機」とは、中国伝来の乞巧奠の風習と、日本の神をもつ「たなばたつめ」の信仰とが習合したものであろうというのが由来です。 「棚機」は禊の行事のひとつで、選ばれた女性が着物を織り、それを神様にそなえ、けがれや秋の豊穣を願ったとされます。 着物を織る女性を「棚機つ女(たなばたつめ)」と呼び、「棚機」は棚すなわち横板のついた織機のことです。 一方、乞巧奠は中国での儀式。 女子が裁縫・手芸に巧みになることを祈る祭事で、陰暦七月七日の夜、供え物をして牽牛星・織女星をまつります。 この風習が日本に入ったのがきっかけにより、「七夕」と呼ばれるようになりました。 ちなみに、「七夕」を「たなばた」と読むのは当て字です。 たなばたひとつとっても、非常に奥が深いと言えますね。 (『広辞苑より』) 今ではお願いごとをする行事として捉えられている「棚機」。 しかし、その背景は祈りや禊、豊穣など人の願いが非常に込められています。 そんな背景を思いながら、ぜひステキなたなばたをお過ごしください。 (恋愛jp編集部)

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