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SHOCK EYEのデビュー祈願・大ヒットを支えた神社

  • 2021.7.15
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旅の途中、偶然出会った山の神社

北口本宮冨士浅間神社は、僕にとって大切な思い出のある場所。それだけじゃない、思えば人生のターニングポイントにいた僕の背中を押してくれた、ありがたい神社だ。

24、5歳の頃、当時はまだ彼女だった奥さんと、2人で河口湖へ遊びに出かけた。宿代を節約するために夜中に出発して、途中、車の中で仮眠をとるような、そんな旅行。小さなハッチバックの車にはもちろんナビなんてなく、僕らは途中で道に迷ってしまったんだよね。そうしてあちこち走っているうちに突然、大きな木が生い茂っている場所に出くわしたんだ。

「何ここ、すごいね!」って2人で盛り上がって、ちょっと車を降りて行ってみようということになった。その頃の僕ははまだ神社というものにまったく興味がなかったし、ここが神社だってことも最初は分かっていなかったくらい。でも中に入って社殿が見えたところで、「こんなに立派な神社、見たことないな」と思った。僕は地元が鎌倉で、立派な神社ならいくらでも見てるはずなんだけどね。きっと、山の神社ならではの静謐な雰囲気を新鮮に感じたんだろう。

すっかり圧倒されて、なんとなく「ここ、ご利益ありそうだな」と思った僕は、この時、自分の音楽の道が開けるようにと祈願した。そしてしばらくして、僕は本当にデビューすることができたんだ。

お礼参りも、まるで導かれるように

ただ、たまに写真を見返して「ここ、すごかったよねー」なんて話はするものの、この神社で祈願したことを僕はすっかり忘れてしまっていた。

その後10年近く経って、当時僕の髪を担当してくれていた美容師さん夫婦と一緒に温泉に行くことになった。その帰り、たまたま通りがかった道で、なんだか見覚えのある森を見つけたんだ。ちょっとここ寄っていい? というと、一緒に行った美容師さんはもともと神社好きで、「私たちも毎年初詣に来てるよ」と言っていた。ここが北口本宮冨士浅間神社という名前であることも、実はその時に教えてもらった。

最初にここを訪れた後、僕はいろんなことの調子がすごくよくなって、その結果、デビューすることもできた。二度目の時にそのお礼をさせてもらい、以来、時間を見つけては何度となく参拝させてもらっている。

僕が大人になってからはじめて神様に願い事をして、その願いが叶い、後から振り返った時に「あの神社のおかげかな」と思えたのが、ここ北口本宮冨士浅間神社だ。でもそれより僕は、はじめて訪れた時の「すごい、何だここは!」という衝撃を伝えたい。まだ神社のことはあまり知らない、詳しくないという人も、ここに来たらきっとそうなると思う。なぜなら、僕がそうだったから。事前情報は皆無で、神社好きの間では有名ってことはおろか、名前すら知らない、当時ゴリゴリのBボーイだった僕がわかったんだからね(笑)。この神社の凄さは、きっと誰もが“感覚”でわかるはずだ。

自分の感覚を大切にすることで、物事の本質が掴める
<column>富士参拝の人々を見守り続けた「祖霊社」

その美しい姿と畏敬の念から始まった「富士山信仰」。江戸時代には参拝のための富士登山が流行し、北口本宮冨士浅間神社はその出発地点でもあった。本殿の裏手にある「祖霊社」は、富士山へ向かう人々が登り始める前に必ず参拝し、登山の成功を祈った場所で、ここから境内裏手へと伸びる道が富士参拝の登山道。神社の成り立ちや歴史をわかりやすく伝えてくれる、忘れずチェックしてほしい場所だ。

<Data>
今回、参拝したのは……

【北口本宮冨士浅間神社】
山梨県富士吉田市上吉田5558
HP:https://www.sengenjinja.jp/
ご祭神:木花開耶姫命(このはなさくやひめのみこと)、彦火瓊瓊杵尊(ひこほのににぎのみこと)、大山祇神(おおやまづみのかみ)

【SHOCK EYEプロフィール】
1976年神奈川県生まれ。RED RICE、若旦那、HAN-KUNとともに「湘南乃風」を結成、2003年デビュー。2011年にはポルノグラフィティの新藤晴一らとTHE 野党を結成。著書に『歩くパワースポットと呼ばれた僕の大切にしている小さな習慣』『歩くパワースポットと呼ばれた僕の大切にしている運気アップの習慣』(ともに講談社)がある。インスタグラム上で、Shrinegramという、オンラインでの会員限定コンテンツも人気。新刊『SHOCK EYEの強運思考』が絶賛発売中!
Instagram:@shockeye_official
Twitter:@SHOCK_EYE_

撮影/大坪尚人(弊社写真部) スタイリング/渕上カン ヘアメイク/大島千穂 取材・文/山崎恵 企画/黒田剛

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