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オリンピアンが信奉するトレーナーが指摘する、腹筋が割れない本当の理由【連載42回】

  • 2021.7.14
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「やっぱりシックスパックを一度は見たい、という目標を夢のままで終わらせず、きちんと実現させたい!」と再び編集部に強い意思を表明。「VOCEの連載を始めてからどんどんなりたい自分に近づけている気がするけれど、ここらへんで、もう一段階自分の中でギアをあげたい! バッキバキのシックスパックボディを目指してリスタートしたい!」という熱い想いを吐露したりんたろー。さん。アーティスト活動、全国ツアーも重なり、今夏をますます多忙に過ごすであろう状況を考えると、頑張りすぎて、体にもメンタルにも負担をかけてしまうのでは……と危惧したVOCE編集部。

そこで今回は、日本では数少ないメンタルとフィジカルの両面をサポートするフィジカルトレーナーとして、オリンピック選手をはじめ多くのアスリートを指導している中野ジェームズ修一先生に相談を持ちかけた。りんたろー。さんの心と体、両面からの強化をオーダー!

目標は、自身のシックスパックとのご対面

「トレーニングを始める前には、正しい目標設定が大切」という中野先生。まずはりんたろー。さんの目標設定を明確にすることからカウンセリングが始まりました。

中野ジェームズ修一先生(以下、敬称略)「りんたろー。さん、目標は何かありますか?」

りんたろー。さん(以下、敬称略)「目標は腹筋をバッキバキに割って、シックスパックをつくることです。最終的には、『ファイトクラブ』の時のブラピの体を目指しています」

中野「なるほど。理論上は、結構、簡単なことですよ」

りんたろー。「えっ! 先生、僕、本当に頑張ってるんですけど、全然顔を出してくれないんです。集中的に身体に向き合っていたグラビア撮影の時は幻影(?)が見えた気はしましたけれど(苦笑)」

編集部「先生、とても頑張っておられるのですよ。でも、幻影が幻のまま遠い彼方へ行ってしまったようです。ある時から、お腹まわりの変化がパタリと止まってしまったような気がします」

中野「腹筋を浮き出させるためには、その上にのった脂肪を落とせばいいだけですよ。例えば、すごく細い人は筋肉が多くなくても、脂肪が少ないので腹筋は割れて見えます。筋肉量はさほど関係ありません。おそらく、りんたろー。さんも脂肪を落としさえすればいいだけですよ。ただ、脂肪を落とすためには工夫が必要です」

りんたろー。「工夫ですか?」

りんたろー。 EXIT

中野「そう、工夫です。人によって筋肉量や脂肪量は違いますし、運動に対するモチベーションも違います。目指す目標とそれぞれの体に合わせて、やる気を引き出すようにトレーニングをコーディネイトして、指導していくのが私のサポート方法です」

りんたろー。「やる気まで面倒をみてくれるんですか? モチベーションとかやる気とかって、自分の気持ち次第だと思っていました」

中野「『腹筋を割りたいならこれをやってください』と言われても、嫌々やっていたら思うような成果は期待できません。どんなことでも、その方自身がやりたいと思うことが大事。『やりたい』『実現したい』という思いがあるからこそ、習慣化させやすいので成果を出すことができるんです。私がフィジカルトレーニングの勉強をしたアメリカでは、モチベーションを上げたり、メンタルを強くしたりしたい時に、スポーツ心理士などの専門家に相談することはよくあることなんです。でも、日本では日常でカウンセリングを受ける習慣がないので、臨床心理士のもとへは心を病んでいる人が相談に行くところだと思われていますよね。プロのアスリートでさえ、メンタルの相談をすることに抵抗を持っている人がいるほどです。だから、私はトレーニング中の雑談を通してカウンセリングをして、心理的なアプローチもしていきたいと考えています。目標を達成させるためにやる気を引き起こすこともトレーナーの仕事。いつも『やる気が落ちたら、やる気にさせてあげるから来てください』と、クライアントさんに言っています」

夢と目標は違う。的確な目標設定がシックスパックご対面の鍵

りんたろー。「その話だけで、すでにやる気が出てきました(笑)」

編集部「りんたろー。さんは、基本的にはモチベーションを保つ力、目標をフィックスさせたら完遂させる力が尋常じゃないな、と。忙しいと言い訳したり、自分に甘えないのは本当にすごいことだな、と思います。けれど、その分、無意識に頑張りすぎてしまうところはあるかな、と」

中野頑張れば結果が出るということでもないんです。アスリートの方には、むしろ大会前には抑えるように提案することが多いくらい。頑張れちゃう、無理が効いちゃう、というのは才能だとも思いますが、諸刃でもあります」

りんたろー。「ずっと何かしていたいタイプで。シックスパックも目標ですけど、生活の中に集中力をあげて、もっと自分を追い込める時間を設定できればな、と思って編集部に相談したのもありました」

編集部「初めは傍で見ていて、このまま倒れられたらマズいなとオロオロしてしまうこともあったんですけど。今では、追い込むの好きですもんね、という感じで頑張るりんたろー。さんを冷静に見られるようにはなってきました(笑)」

りんたろー。「仮に倒れてもVOCEのせいにはしないから(笑)」

中野そんなりんたろー。さんに大切なのは、まずは正しい目標設定ですね。意外に目標設定を間違えて伸び悩むアスリートって多いんです」

りんたろー。「アスリートでも?」

りんたろー。 EXIT

中野「たとえば、今、世界ランキング200位なのに、次のオリンピックで金メダルをとりたいというのは無理がありますよね。高すぎる目標はただの夢で終わってしまって、結局、挫折をしてしまいます。もっとわかりやすく言うと、偏差値が40台なのに東大に入りたいからといって、いきなり東大入試用の問題集を開いてみても解けませんよね。自分の実力を見極めて、実現可能なところにまずは目標を立てて、習慣化できるトレーニングを積み重ねていく。それを繰り返すことで最終的に高い目標を叶えることができるわけです。一般の人はもちろん、アスリートでも、夢と目標をはき違えてしまっている人は意外と多いんです

りんたろー。「なるほど。僕の場合の『シックスパックになる』は、夢ではなく目標として問題ないですか?」

中野「それは先ほども説明したように結構簡単です。目標をひとつずつクリアしていけば、ブラピボディに近づくことは夢ではなくなります」

りんたろー。「よっしゃ! 実は、シックスパックはもう諦めていたんですけど、やるしかない! 先生、早く始めましょう、トレーニング!」

中野「その前にりんたろー。さんに適したメニューを作るため、『インボディ』で体重、体脂肪量、筋肉量などを測ってみましょう」

脂肪も筋肉もぜ~んぶ丸裸。計測で分かったラッキーボディ♡

りんたろー。 EXIT
『インボディ』とは微弱な電流を体に流すことで、体内の水分量や筋肉量などを測定する高精度体成分分析装置のこと。これによってりんたろー。さんの目に見えない体内までが丸裸に!

中野「さあ、結果を見てみましょう」

りんたろー。「先生、僕の体どうですか(ドキドキ)?」

中野「体脂肪がかなり多いですね」

りんたろー。「(数値を見ながら)本当だ。かなり多い……気がする(一気にトーンダウン)」

中野「体脂肪率25.1%。これは男性ではかなり高めの数値です。男性の体脂肪率の標準が15%くらいなので。20%超えている方は腹筋云々ではなく脂肪は落としたほうがいいですね」

りんたろー。「ひょっ! 標準より10%も高いのか……」

りんたろー。 EXIT

中野「でも、筋肉量は多くて、とても優秀。部位別の筋肉量は、すべて標準の中でも高い数値です。特に下半身の筋肉量が多いのは、非常にラッキーですね。筋肉量で左右差がないのも素晴らしい」

りんたろー。「ラッキー?」

中野「下半身の筋肉量が多いと、有酸素運動をしたときに脂肪が燃えやすくなるんです。逆に下半身の筋肉量が少ないと有酸素運動をしても脂肪燃焼量が少なくなります。だから有酸素運動で脂肪を落とす前に、まず下半身の筋肉量を増やさなければいけません。ところがりんたろー。さんは下半身の筋肉をつける必要がないわけだから、ラッキーなんです」

りんたろー。「そうなんですね!」

編集部「これまでにトレーニング(ほぐピラ)や筋肉マッサージ(ミオドレ)をがんばってきたおかげで数値にもあらわれているかもですね」

りんたろー。「無駄じゃなかったんだ。それは、うれしいな!」

中野「総合的に見ると、体重は10㎏くらい落としたほうがいいと出ています。筋肉量は完璧なので、調整する必要はないですね」

りんたろー。「腹筋を割りたいのに、腹筋を鍛えなくていいんですか?」

中野「脂肪が落ちたら腹筋は自ずと割れますから。体幹の筋肉量もあるので、今、そのお腹の脂肪の下には腹筋が眠っている状態です。腹筋の上にのっている脂肪布団を取りのぞけばいいだけです(ニッコリ)」

りんたろー。「腹筋が脂肪布団かぶっちゃってるんだ。キャハッ♡」

りんたろー。 EXIT

お腹まわりの内臓脂肪に黄色信号!

中野「りんたろー。さんは下半身の筋肉量があるので、有酸素運動をすれば脂肪が効率良く落ちていってくれるかと思います。芸能人の方たちを見させていただく機会が多いですが、どうしても皆さん車移動が多いせいもあり下半身の筋肉が少ない人が多いんです。私の知っている芸能人の方の中でりんたろー。さんが一番下半身の筋肉が多いですね」

りんたろー。「やった、一番♡ 自分でも下半身の筋肉すごいなって思うことがあります。筋トレやっても、脚でならめちゃくちゃ重いウエイトを上げられるんです」

中野「でしょうね。これだけ下半身の筋肉量があったら、有酸素運動したら脂肪がすぐに燃え始めますよ!」

りんたろー。「え~、うれしいな!」

中野「トレーニングを始める方は下半身の筋肉をつけるまでが一番大変なんです」

りんたろー。「僕の体は痩せるための土台ができているんですね。ラッキー!」

りんたろー。 EXIT

中野「下半身だけじゃなく、上半身、体幹も筋肉量が多いですね。この3つの筋肉量が均等に出ることが珍しいんです」

りんたろー。「バランスがいいってことですか?」

中野「そうです。上半身だけ筋肉量が少ないとか、下半身だけが多いとか、筋肉のバランスが悪いと、下半身だけが太く見えたり、上半身だけが貧弱に見えたりします。3つの筋肉量が揃っているりんたろー。さんは、体のバランスがとても良いです。脂肪を落としていけば、モデル業もいけるんじゃないですか?」

りんたろー。「モデル業(ウットリ)」

編集部「先生、りんたろー。さんは、服をプロデュースしているのでモデルのお仕事もされているんですよ」

中野「そうなんですね! じゃ、もっと服が似合うようにしていきましょうね。でも、ちょっと気になるのがおなか周りの内臓脂肪です。内臓脂肪レベル9の数値が出ているんですが、これは測定器(インボディ)のマックスの数値です。内臓脂肪は生活習慣病に直結しやすいので心配ですね」

りんたろー。「ひゃっ、ま、まずい……」

【今日の一句】死ぬまでに われた腹筋 拝みたい(again)

りんたろー。 EXIT

さぁて、来週のりんたろー。さんは?

モデルにもなれるほどバランスのいい筋肉量とほめられ、気分がよくなっていたところに、生活習慣病の危機を宣告され激しく動揺するりんたろー。さん。腹筋を覆い隠していた脂肪布団の正体は、一体何なのか? 生活習慣病は大丈夫なのか? バッキバキにわれたシックスパックをものにするために、さらに、自身のお腹の脂肪を深堀りします。

次回、「りんたろー。脂肪の影に、“女性”の影!?」。来週もお楽しみに!

今回訪れたのは……

会員制パーソナルトレーニング施設

CLUB100

https://club100.sport-motivation.com/aboutus/

りんたろー。 EXIT
©️Sony Music Labels

【NEWS】
ソニーミュージックよりメジャーデビュー。デジタルシングル『なぁ人類』、配信中!

【プロフィール】
りんたろー。
1986年生まれ。2008年4月、東京NSCに14期生として入学。2017年末に兼近大樹を誘い、お笑いコンビ「EXIT」を結成。ネオ渋谷系チャラ男漫才と称するしゃべくり漫才のツッコミを担当。ネタ作りも担う。
【Twitter】@rinnxofficial
【Instagram】@Rin_the_Sky
【note】https://note.com/rin_official
【YouTube】EXIT Charannel
【TikTok】@exit_official
【りんたろー。個人YouTube】EXITりんたろー。のYouTubeチャンネル

中野ジェームズ修一
フィジカルトレーナー。米国スポーツ医学会認定運動生理学士、会員制パーソナルトレーニング施設『CLUB100』最高技術責任者。元卓球日本代表の福原愛選手や陸上の神野大地選手ほか、多数のオリンピック選手、多くのトップアスリートを個人指導している。2014年からは、青山学院大学駅伝チームのフィジカル教科指導を担当。著書は『世界一やせる走り方』(サンマーク出版)ほか多数。
Twitter @nakanojames
Instagram nakano_james

撮影/目黒智子 取材・文/山本美和

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