1. トップ
  2. ライフスタイル
  3. 朝型派は夜型派よりもハッピーでいられるの?

朝型派は夜型派よりもハッピーでいられるの?

  • 2021.7.9

生まれながらにして早起きの人は、単に爽やかな朝日を浴びられるだけではなく、夜型の人に比べてより幸せでもいられるという。でもどういうこと? 専門家に詳しく話を聞いた。今回はこの内容をオーストラリア版ウィメンズヘルスよりご紹介。

科学雑誌の『Journal of Molecular Psychiatry』に掲載された、ジェシカ・オラフリン主導の新しい研究では、早起きした人たちは、不安やうつの報告が低いことが判明した。調査員たちはこの判定に達するにあたり、45万人に起床の傾向を調査。深夜過ぎても起きている人たちは、翌日に不調を感じ、まるで絶え間ない時差ぼけの中にいるような傾向にあったという。これが不幸や疲労といった感覚につながるそう。

ただ、自称夜型だという人は、それが単にアラームのセットという簡単なことではない可能性もある。科学者が発見したところによると、朝起きる時間はDNAによるところが大きく、変えることは非常に大変だそう。エクスター大学が実施した研究によると、起床時間を決定づける遺伝的変異体は351個あることが判明。早起きの遺伝的側面を持つ人は、そうでない人に比べてうつ状態になることが8%少ないという。

オラフリン氏いわく、「自分の本質的な体内時計に沿わない人はうつや不安、ウェルビーイングの低さが報告されやすいです。さらに、朝型の人はうつから自分を守り、ウェルビーイングも改善されることがわかっています」彼女はさらに続ける。「この結果は、社会ルールに合わせるため、本来DNA的には夜型の人が早起きしなければならず、自然の体内時計に逆らっている可能性が高いことを示しています。これにより、夜型の人の幸福度の低さを説明できるのではないかと考えています」

ゆえに、朝型の人は一般的により幸せになる傾向がある一方で、社会として、早起きできない人を理解し、守ることが必要なことは言うまでもない。コロナ禍によって在宅ワークする人が多くなっている中で、ワーキングコンディションは個々に合わせて、よりフレキシブルになってくるだろう。エクスター大学のジェシカ・ティレルはこう話す。「コロナ禍で多くの人にとってワーキングパターンに新たな柔軟性が生まれました。私たちの調査では、個人の自然な体内時計に合わせて仕事のスケジュールを調整することで、夜更かしをする人の精神的な健康と幸福度が向上する可能性があることを示しています」

※この記事は、オーストラリア版ウィメンズヘルスから翻訳されました。

Text: Jessica Campbell Translation: Asami Akiyama

元記事で読む
の記事をもっとみる