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【女子のばんそうこう】女が増えれば、ルールは変わる。

  • 2021.7.8

いやーびっくりした。42.39%ですって。

週末におこなわれた東京都議会議員選挙の投票率です。過去2番目に低い数字でした。年単位で続く私たちのしんど過ぎるガマン生活。それでも現状に意見(という名の一票)を突きつけない人たちが半数以上なのか…としょんぼりです。

そんな中でのよいニュースは、当選した女性候補者の数が過去最多となったこと。都議会の定数127のうち41人。およそ3分の1が女性になったそうです。とはいえ逆に考えると「学校のクラスだって男女半々なのに、公共ことを決める大事な議会で女は1/3しかいないのか…」という気持ちにもなりますよね。少ない。少な過ぎる。

「それくらい女性がいたら別によくない?やみくもに増やす必要ってある?」「いい仕事さえしてくれれば男女関係なくない?」という人もきっといるでしょう。そもそもこのサイトで政治の話とかいらんって人もいるかもしれない。確かにこういう話ってめんどくさいんですよね。

でもこれって想像以上に私たち女性の暮らしやメンタルにダイレクトに関係してくるので、今回はあえて取り上げようかなと思います。

★「全員オトコ」は当たり前

いまの日本、相変わらず政治や企業の中心は「おじさん」であります。そうすると、彼らの常識やものの見方がすなわち世のルールになりやすい。日常生活ではその常識がどんどん変わってきているとはいえ、議会などの「議論や意思決定の場」が男性だらけだと、結局男性の理論で物事は進みやすいです。それがすべて悪い方向にゆくとか、女性が入りさえすれば良くなるとまでは思いません。でも男性の「女性ってこうだよね」「こうすると喜ぶに違いない」が現実とかなりズレがちなのは皆さんご存知の通り。「女性が暮らしやすい社会」が当の女性からのツッコミがほぼなく、男性メインで議論・決定されるとどうなるのか、考えるだに怖くないですか(というか現にいまそういう状況ですよね)。

もちろん今だって女性議員はいる。でも圧倒的に男性多数の組織だと「男性のルールにうまいこと寄り添える女性だけが重宝されてゆく」ということも起こる。なのでもっともっと意思決定の場に女性が増えないと!と私は思ってます。

2020年に87歳で逝去するまでアメリカ最高裁判所判事を務めた女性、ルース・ベイダー・ギンズバーグはこんな言葉を残しています。

「『最高裁判所に何人の女性判事がいれば十分か』と聞かれることがあります。私が『9人』と答えると、みんながショックを受けます。でも9人の判事が全員男性だった時は、誰もそれに疑問を抱かなかったのです」

…いや、ほんとそれ!!

女である私たち自身でさえ「男ばかりなのが当たり前」「こういうことは男の方が向いている」みたいに思い込んでるふしがあるんですよね。

★オンナのキャラ設定これでいいのか

・政治家や経営者は男が向いてる

・女は巣を守る生き物

・女は理系が苦手で感情的

・女同士はドロドロしてる

・女には母性本能がある

・女は愛嬌、可愛げが大事

・女はいつもキレイに

・男に選ばれる女が幸せ

・仕事も家事も全力なのがいい妻いい母

・女は出産、育児があるからキャリア中断は仕方ない

こういうのは決して生物学上の常識ではなく「男性中心ルールではその方が都合がいい」からそう言われるようになったんだろう…と最近思うのですよ。これまでの社会に合わせて作られてきた空気。「男がメインプレイヤーで女はサポートメンバー」というルールのもとはじき出されたキャラ設定って感じ。

だからもしあなたが「私ってダメだな」「しんどいな」と思う部分があるとしたら、そのいくつかは個人のせいではなく社会構造のせいかもしれない。この構造自体が変わってゆけば「女ってこう」の常識がぐるりとひっくり返って、「女はこうあれ」がなくなるかもしれない。それはもしかしたら、あなた自身の自己肯定感や恋愛結婚仕事に対するとらえ方自体を大きく変えるかもしれないのです

どっかの誰かの都合なぞ知らん、キャラ設定やライフストーリーくらい自分の好きにさせてくれや!というのがひとりひとりの望むところですよね。

だから亀の歩みのように小さくゆっくりでもいいから、女性がたくさん意思決定の場にいる必要があるし、やっぱり投票も大事なのですよ。社会のためというより、他ならぬ私たち自身のために。

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