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中学受験生は夏が大事!受験に直結する自由研究で一挙両得に

  • 2021.7.7
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夏休みが近づくと、毎年自由研究は何にしようかと頭を悩ませる親子も多いのではないでしょうか。さらに中学受験に励んでいる家庭では塾や勉強が大変で自由研究に時間をかけられないと思っている方もいるかもしれません。

そんな時は、受験勉強に直結するテーマを選択すれば受験勉強しながら宿題を済ませることができます。どんなテーマを選べば良いのでしょうか?また、まとめるためのポイントも押さえておきましょう。

夏休みの宿題で手こずるのはやっぱり自由研究!

長い夏休みには学校からたくさんの宿題が出ることが多いですね。どんな宿題が出されているのでしょうか。

・ドリル・プリント・・・91.3%
・自由研究・・・82.7%
・日記・絵日記・・・55.1%
・読書感想文・・・51.4%
・絵・・・24.5%
・工作・・・16.9%
・体育の宿題(泳ぐ、走るなど)・・・10.4%
・宿題なし・・・0.5%

宿題は1つということは少ないので複数回答となっていますが、「ドリル・プリント」が9割以上、「自由研究」が8割以上となっています。自由研究テーマの指定については「指定なし」が64.2%で最も多く、「理科系」が13.1%、「社会系」が5.4%という結果でした。

最もてこずった宿題は「自由研究」が30.1%、「読書感想文」が24.4%、「ドリル・プリント」が13.6%でした。自由研究が1位の要因としては「テーマが決められない」「上手にまとめられない」「親にたよりきっている」などが挙げられました。

自由研究という名だけありテーマの指定がないことが多いようですが、「なんでもいい」というのも逆に悩んでしまう要因かもしれないですね。

※ベネッセ教育情報サイト調べ 小学生の保護者1241名より

実際自由研究について親が手伝う割合は「ほとんど手伝う」25%、「手伝うこともある」55.6%、「全く手伝わない」19.4%となり8割近い親が何らかの形で手伝っている様です。

また、宿題の中で手伝う割合が一番多いのも自由研究となりました。次いで工作、読書感想文、作文となっています。

※「いこーよ」調べ 小学生の保護者152名より

自由研究は夏休み前に始めてもOK

受験生にとって夏は重要。かといって自由研究の手を抜きたくないという方も少なくないでしょう。「夏休みの自由研究」だからと言って、全てを夏休みに始める必要はありません。毎日少しずつで良いので何か観察することなら、日々の負担が少なくボリュームのある宿題が完成します。

植物や天候、星座など、題材はたくさんありますね。ユニークなものでは「気圧の影響による鼻炎の変化」を1ヶ月調べたものや、庭の雑草の生え方を調べるために毎日足で踏み固めた部分と何もしない部分の違いを1年に渡り記録したものなどが紹介されていました。

内容ももちろん大切ですが、自由研究コンクールなどでは「毎日コツコツと何かに取り組む」という姿勢が高く評価されることが多いようです。夏休みに入る前から少しずつ始めてみるのもいいでしょう。

記録する自由研究は低学年・中学年にもオススメですが、年代によってポイントをおさえておきましょう。

まず低学年です。研究には「仮説→実験→検証」が必要ですが、低学年に仮説を立てることは難しいでしょう。そこで記録をすることを基本としてありのままに観察することに特化しましょう。日々変化があること・違いに気付くことが今後の学習に役立ちます。

中学年になったら、ただ見たものを記録するだけではなく原因と結果のつながりを考えてワンランク上の研究を目指しましょう。例えばヘチマの観察では、「なぜつるがクルクル巻いているのだろう?途中から巻く方向が変わるのはなぜだろう?」など一歩踏み込んで注目していきます。

分からないことは親子で調べてみます。「調べることで、分からなかったことが分かるのは楽しい」という体験につながっていきます。

受験生にオススメの自由研究テーマ

中学受験を予定している高学年にとって、受験勉強以外のことに長く時間を取られたくないという家庭も多いかもしれません。

テーマを選択することで、受験勉強に直結させることができます。受験勉強に直結させる自由研究の題材には、理科系・社会系がオススメです。それぞれどんなテーマがあるのか、見ていきましょう。

・理科系分野

自由研究というと実験などが選ばれることが多くあり、理科系分野は少し考えただけでも中学受験に役立つテーマがたくさんあります。

まずは植物の観察です。一般的には朝顔などがテーマとされることが多いですが、受験に頻出される植物を選ぶ・色々な植物の特性や違いをまとめるなどすると受験にも直結します。

次に生物の観察です。こちらも、色々な生物の生態や特性などをまとめることが有効でしょう。

化学もテーマが山のようにあります。受験勉強をしている上で気になったことでもいいですが、あえて分かりづらかった・苦手だったという分野を取り上げることで勉強の理解が進むかもしれませんね。受験に頻出するテーマとしては液体や気体、金属などの固体化学に関するものがあります。それぞれの化学反応の特性などをまとめるのもいいですね。

地学では、地層や火山・地震などが頻出テーマとなります。地層や岩石の特性をまとめるのも有効でしょう。星が苦手であれば自作の星座かるたを作るなどすると、頭に入りやすいですね。

理科系の自由研究を行う場合は必ず「予測と結果」を書き分けましょう。予測した理由も書きます。結果が必ずしも予測と同じになるとは限りません。その場合は「予測との違い」に注目し、可能な限り考えられることをまとめましょう。

・社会系分野

社会系であっても「研究=調査」と考えれば立派な自由研究になりえます。

まずは地理です。地理は受験の頻出テーマです。例えば47都道府県の名産をまとめる、地域の特性をまとめるなどすれば、受験勉強と重なり一石二鳥ですね。

日本地図がまだ曖昧だという場合は、模造紙に日本地図を書いて自分なりのテーマを決めて白地図を埋めていくなどもいいですね。楽しく学びながら受験にも有効です。

記憶が曖昧な地域を絞って「地理・産業・歴史」などについて徹底的に調べつくしてまとめれば、苦手が解消されるだけではなく見ごたえのある研究になります。

受験生を悩ませるものとしては歴史もあります。苦手であればなおさら、日本の歴史を自分なりにまとめてみることで十分受験対策となります。

自ら調べて年表などをまとめれば、知識として定着されます。例えば、上段に文化について・下段に政治についてなど工夫して書き分けると見やすい上に覚えやすくもなります。一人の人物にフォーカスして徹底的に調べつくしても良いでしょう。

見やすくまとめるという行為は、頭の中を整理するのに役立ちます。くわえて、夏休みが終わった後も見返すことで、記憶が蘇り知識が定着します。

ポイントを押さえて、楽々まとめよう

自由研究は行って終わりではなく、提出・発表用にまとめる必要があります。どの様に書けばいいか迷う方も多いのではないでしょうか。書き方・構成が決まっていればそんなに苦労せずにまとめることが出来ます。
構成に必要な項目は以下の通りです。

1. 自由研究のテーマやタイトル

研究の内容がしっかり伝わる、分かりやすいタイトルをつけましょう。

2. 動機

なぜこのテーマを選んだのかを短くまとめます。いつ、どんな時に知りたい、調べたいと思ったかを具体的に書きましょう。

3. 目的

決めたテーマに対して「最終的に何を知りたいのか、突き止めたいのか」を書きます。工作などであれば、2の動機と一緒にしても良いでしょう。

4. 方法と内容

「手順、やり方」「使う道具や材料」などを書きます。イラストや写真を用いて箇条書きにし、分かりやすくしましょう。

5. 予想

実験や観察であれば、自分なりに結果を予想します。予想については、なぜそうなると思ったのかという自分の考えも明確にしましょう。

6. 結果

結果は最も大切な部分です。分かりやすく正確に伝えましょう。写真やイラストだけではなく表やグラフなどを駆使して工夫してまとめます。

7. 結果により分かったこと、気付き

結果から考えたこと、わかったこと、気付いたことを書きます。予想と比べてどうだったのか、違った場合には考えられる理由についても考察します。結果からわかった規則性や共通性を見つけてまとめましょう。

8. 感想

自由研究を行った上で感じたことを書きます。「面白かった」「楽しかった」「難しかった」ことを気付きとは別に記します。さらに今回のことを踏まえて次に調べたいこと、工夫したいことなどを付け加えると、前向きな姿勢が感じられます。

9. 参考文献

参考にした本について控えておき、必ず記しましょう。話を聞いた人や訪れた施設などがあれば、そちらも合わせて記載します。

さらに魅力的に見せるためのポイント

・目次を入れる

ダラダラと書いてあるものは読みづらく、ポイントが分かりづらくなります。タイトルの下に目次を入れることで、最初に全体像をつかむことができるのでオススメです。

・画像やグラフを入れる

文字だけで書くのではなく、図やグラフ、写真・イラストなどを使うことでより分かりやすくなります。ペンなどでカラフルにするのもいいですね。

・失敗も書く

上手くいかなかったことについては中々言いたくない感情が芽生えがちですが、失敗したことやうまくいかなかったことも書きましょう。なぜ失敗したか、そのあとどんな工夫をしたのかが書いてあると、研究に取り組んだ様子が伝わります。

結果として分からないままだった場合も素直にそれを書き「次はここについて調べてみる」など次につながることを書きましょう。

夏休みの宿題と受験対策を同時にできると考えると、塾で学んだことをテーマにして調べてみるのは一石二鳥ですね。まとめるのが大変と感じるかもしれませんが、普段のまとめノートの拡大版だと考えればそんなに苦労することもないのではないでしょうか。

もちろんテーマについては、子どもが調べたいというものを優先にするのが一番だと思います。しかし特に思いつかない、受験勉強が忙しいという場合には研究テーマになりそうなものを塾のテキストから抜き出してみる、あえて苦手分野に挑戦して克服するという選択もいいかもしれませんね。

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