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『スター・ウォーズ』ジョージ・ルーカスの声で「25年以上続くあの映画」のオープニングが誕生していた

  • 2021.7.6
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ジョージ・ルーカス監督は、古くからの友人であるブライアン・デ・パルマ監督作品に影響を与えていた。(フロントロウ編集部)

ハリウッドのThe Movie Brats

今から25年前の1996年に公開された『ミッション:インポッシブル』は、今なお続く大ヒットシリーズへと成長し、ハリウッドで最も成功したシリーズのうちの1つとなっている。

記念すべき1作目を手掛けたブライアン・デ・パルマ監督は、『キャリー』や『スカーフェイス』、『アンタッチャブル』などを手掛けてきた名匠。そして若かりし頃には、ジョージ・ルーカス、ステイーヴン・スピルバーグ、フランシス・フォード・コッポラ、ポール・シュレイダー、ジョン・ミリアスとともにThe Movie Bratsと呼ばれ、ハリウッドの新しき才能として評価された。

お互いの作品へアドバイスし、影響しあってきた長年の友人として知られる監督たちだが、『ミッション:インポッシブル』には、ルーカス監督に言われて撮影したシーンがあるという。パルマ監督が米ポッドキャスト番組『Light the Fuse』で明かしたところによると、そのシーンはなんと、オープニング!

画像: ⓒPARAMOUNT PICTURES / CLOSE, MURRAY
ⓒPARAMOUNT PICTURES / CLOSE, MURRAY

『ミッション:インポッシブル』、当初のオープニング

映画のオープニングは、観客を物語に引き込むうえで非常に重要なものだと言える。そして『ミッション:インポッシブル』といえば、物語のなかでそれぞれのキャラクターが真意を探り合い、作戦を実行するなどといった入り組んだ展開が描かれる。そのため、ルーカス監督はオープニングで観客にある程度の道筋を示すことが重要だと指摘したという。

「ジョージが『ミッション:インポッシブル』を見て、彼に『物語のための準備がないじゃないか。物事を組み立てないと!メンバーがテーブルを囲んでいるシーンが必要だ。そうすればみんなが、これから何が起こるかについて知ることができる』と言われたんだ」

さらに、当初完成していたオープニングシーンは、パルマ監督すらも「非常に変」だったと振り返るもの。トム・クルーズ演じる主人公のイーサン・ハント、ジョン・ヴォイトが演じたジム・フェルプス、エマニュエル・ベアールが演じたクレア・フェルプスが登場するものだったそうで、そのシーンもルーカス監督に批判されたそう。

「当初、映画の最初は非常に変なシーンだった。今思い出すことは難しいが、ヴォイドが、なぜか妻とトムに嫉妬していて、そして最初のミッションに臨むというものだった。そしてジョージが映画を見て最初に言ったことは、『この人たちは何をしてるんだ?これは「ミッション:インポッシブル」だろう。男たちが集団でなにかするんだろう!だったらその男たちをテーブルにつかせ、彼らが何をするつもりなのか観客に話せ』とね。そして私たちはそうしたよ。撮影に戻り、撮り直した。これは私たちが助け合った一例だね」

「変なシーン」も見てみたかった気もするが、『ミッション:インポッシブル』の大ヒットを考えると、監督たちの選択は正しかったといえる。

ちなみにパルマ監督は、逆に、ルーカス監督作品の“あのオープニングシーン”を生み出した人物でもある。それは、『スター・ウォーズ』シリーズのオープニングクロール! パルマ監督は、映像にCGが施される前に『スター・ウォーズ/新たなる希望』を鑑賞して、かなり辛口な批評をしたことは有名。そのうえで、オープニングクロールの文章を修正した。

(フロントロウ編集部)

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