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え、「かき」じゃないの?!【杮】コレ実は違う漢字なんです!

  • 2021.7.4

「杮」を見た瞬間、秋になるとオレンジ色の実をつける「かき」を思ったでしょう。 実は「かき」に見える「杮」ですがまったくの別物です。 いったい何と読むのか、さっそく見ていきましょう!

(1)「杮」の読み方

「杮」は見る機会がなくても、耳にする機会は多いです。 これは「こけら」と読みます。 わかれば、一度は聞いたことがある読み方だったのではないでしょうか。 見た目が柿とソックリなため、パッと見て「かき」と答えるのも無理ありません。 「こけら」は「木屑」とも書きます。 (『広辞苑』より)

(2)「杮」の意味

「杮」は、木材を削るときできる木の細片。 また、木材を細長く削りとった板のこと、ほかにも、杮板の略としての意味があります。 「杮」は木材に関係する言葉なので、普段の生活ではあまり目にすることは少ないです。 (『広辞苑』より)

(3)「杮」の使い方

木材に関する言葉であるため、木の関係で使われることが多いです。 屋根をふくのに用いるヒノキ・マキなどの薄板のことを「杮板」。 新築劇場の初興行である「杮落とし」も、この字が使われています。 なぜ、劇場の初お披露目公演が杮落としと呼ばれるのか……。 それは工事の最後に屋根などの木屑を払い落したところから、この言葉ができたのです。 日本の郷土料理の「杮鮨」にも、この字が使われています。 薄く切った魚肉などを飯の上にのせたすしですが、薄く切った具材が木屑に見えることから、そう呼ばれるようになりました。 (『広辞苑より』)

(4)「杮」と「柿」の違い

「杮」と「柿」には、決定的な違いがあります。 よく見る「柿」の右側は「市」と2つの文字から成り立っているのに対し、「杮」の右側は一文字です。 辞典やフォントを大きくするとその違いは歴然ですが、まったく別物になります。 右側の字にすき間があるほうが「柿(かき)」、ないほうが「杮」です。 (『広辞苑』より) 柿と非常に酷似した「杮」。 パッと見はわかりづらいですが、この知識さえあれば読み解くことは簡単。 ぜひみんなの前で披露してください。 (恋愛jp編集部)

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