台湾パイナップルの甘酒豆乳ラッシー西村隆ノ介／くらちなつき「22時の冷蔵庫」vol.30

22時に開ける冷蔵庫は明日からの元気をくれる宝箱だ。ほんのちょっとしたご褒美が入っている。自分を励ますために、今日もまた扉を開ける。

すこしだけ食欲がわかない日がある。

季節の変わり目だからか日中の暑さにやられたのか。胸につっかえるほどの気がかりが…なんてことはない。

そういう時、自分が何を食べたいのかわからなくなってしまうと大変だ。スーパーで路頭に迷うことになる。巡回するように店内をぐるぐる歩き続ける。

旬のものは、その時に体が必要とする栄養を含んでいると聞いたことがある。
「あぁ、なるほど、これを欲してるのか」とトゲトゲしい見た目の果物を手にとった。

・台湾パイナップル…お好きな量
・黒胡椒…適量
・豆乳、ヨーグルト、甘酒…同量ずつ
（甘めが好きなら甘酒を多めに。さっぱりめが好きならヨーグルトを多めに）

芯まで食べられて甘さがしっかりした台湾パイナップル。そのままでもパクパク食べちゃうけれど、今日はちょっとだけアレンジ。

パイナップル、豆乳、ヨーグルト、甘酒をまとめてミキサーへ。実が粉砕され、ジュースになったらストップ。仕上げに黒胡椒をパパッと。

お砂糖を入れなくてもちゃんと甘い。爽やかな甘さと黒胡椒の適度な刺激。食欲がいまひとつな日でもスルスル飲める。栄養もばっちり。

遅めの時間に帰ってきた時、ちょうどよくお腹を満たしてくれる。

蜂蜜をひとたらし加えてもおいしそうだ。

なんだか気怠い日の救世主になってくれることを期待しよう。

台湾パイナップルの甘酒豆乳ラッシー 西村隆ノ介／くらちなつき「22時の冷蔵庫」vol.30