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【SHOCK EYEの神社習慣】「第一志望に落ちた」受験の失敗を成功体験にできたワケ

  • 2021.7.5
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僕が中学受験で実力を出せた、意外な理由は

今回の訪問でが、あやふやだった自分の記憶を取り戻せたような感覚がある。思い出のある場所を訪れたり、頑張っていた頃を振り返るのは、自分を認めてあげるための大事な作業だ。本番で実力が出せるよう、背中を押してくれた神様に、改めてお礼参りもできた。

本番で実力を発揮するには、まずは目の前の準備を全力でやり切ること。そして背中を押してくれる何かを見つけること。ただ当時を振り返って思うのは、僕が本番で実力を出せたのは、合格という結果に執着しなかったからかもしれない。

そもそもなぜ僕が受験したのかといえば、僕の家では厳しく教育熱心な両親のもと、受験するのがごく自然な流れだったからだ。むしろ受験しないという選択肢がなかった。僕自身は受験する学校に特別行きたいわけではなく、小学校の友達が行く地元の中学校の方がいいと思っていたくらいだ。そんな本音に気づいたのか、親からは「受からなかったら(友達が行くのとは別の)隣の中学に行かせるからね」なんて言われたこともあったけど(笑)。

SHOCK EYE

勉強は一生懸命やっていたし、絶対合格してやると思っていた。一方で、この学校に行けなくても別に構わないという気持ちもあった。今思えば、受かっても受からなくても、どちらに転んでも最高の未来を描けたことは大きかったかもしれない。

全力でやり切れたから後悔もなかった。だからこそ、人生思い通りにいかないのが大前提、そのうえで目の前のことを一生懸命やっていくという今のスタンスにたどり着けたのかなと思う。

あの時第一志望の学校に受かっていても……

中学受験で合格の喜びも不合格のつらさも両方経験した僕が、今頑張っている受験生たちに伝えたいのは、結果は結果でしかないということだ。

僕は3校受けたうちの2校で合格したけど、第一志望の学校には落ちた。一番偏差値が高かったから、もし受かっていればこの学校に入学していたと思う。そうなればたぶん、僕は湘南乃風にはなっていない。そう考えると、どっちが幸せでどっちが成功だったのかなんて分からないよね。入学した学校は結局退学になっているし、「人生終わった」と、当時は本気で思った。でもあそこで退学になっていなければ、やっぱり今の僕はない。

僕は今の自分を肯定できているから、あの時、第一志望の学校には受からなくてよかったし、退学になってよかったと思っている。一方で、もし第一志望の学校に受かっていたら、きっと「この学校でよかった」と言える人生にしているし、たとえ3校とも落ちても「全部落ちてよかったのかも」と言える人生にしているだろう。

SHOCKEYEの神社習慣

結局は自分の気持ち一つ。どんな結果も受け止め、失敗したならそれをどうカバーするかでしかない。一度の失敗で人生が決まるわけでもない。何が正解で何が不正解かなんてその時には誰にも分からないし、これってつまり、自分次第で不正解も正解にできるということなんだ。

僕が参拝した時も、たくさんの人が合格祈願に来ていた。みんながやれること全てやり切って、本番で実力を出し切れることを心から願っている。

SHOCKEYEの神社習慣
<column>鎌倉のもう一本の「大銀杏」にご挨拶
鎌倉のもう一本の「大銀杏」にご挨拶

小学6年生の時以来、数十年ぶりに訪れてみるといろいろ新発見もある。御神木の大銀杏もその一つ、樹齢およそ900年の巨木だ。前回来た時もここに立っていたはずなのに全く記憶になく、今回、改めてご挨拶。かつてこの地に天神様の姿絵が現れ、その神聖な場所を踏まないようにこの木が植えられたのだとか。雌の木なので秋には銀杏が実り、ご祈祷を受けた人にお下がりとして配られるそうだ。

<Data>
今回、参拝したのは……

荏柄天神社

【荏柄天神社】
神奈川県鎌倉市二階堂74
HP:http://www.tenjinsha.com/
ご祭神:菅原道真公(すがわらみちざねこう)

【SHOCK EYEプロフィール】
1976年神奈川県生まれ。RED RICE、若旦那、HAN-KUNとともに「湘南乃風」を結成、2003年デビュー。2011年にはポルノグラフィティの新藤晴一らとTHE 野党を結成。著書に『歩くパワースポットと呼ばれた僕の大切にしている小さな習慣』『歩くパワースポットと呼ばれた僕の大切にしている運気アップの習慣』(ともに講談社)がある。インスタグラム上で、Shrinegramという、オンラインでの会員限定コンテンツも人気。新刊『SHOCK EYEの強運思考』が絶賛発売中!
Instagram:@shockeye_official
Twitter:@SHOCK_EYE_

撮影/大坪尚人(弊社写真部) スタイリング/渕上カン ヘアメイク/大島千穂 取材・文/山崎恵 企画/黒田剛

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