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学校でプール授業が始まらず、水泳教室も満員……「泳げない娘」に焦るママを救った、ママ友からの“一言”とは

  • 2021.6.28

今や日常生活において、かかせないツールとなっているコミュニケーションアプリ「LINE」。かつては子どもの送迎時に、ママたちが立ち話をしているような光景が見かけられたが、時間に追われ忙しく過ごす共働き世帯が増えた今、ママたちのコミュニケーションの場は、LINEのグループチャットになっているという。そんな、ママたちの「グループチャット」から浮き彫りになった、彼女たちの悩みや、苦悩、気になる話題を覗いてみる。

学校でプール授業が始まらず、水泳教室も満員……「泳げない娘」に焦るママを救った、ママ友からの一言とはの画像1
写真ACより

例年、6月になると小・中学校では水泳の授業が開始する。しかし、昨年は新型コロナウイルス感染防止を理由に、全国の学校で授業の中止が相次いだ。コロナ禍で迎える2度目の夏を前に、低学年の子どもを持つママたちの間では、学校でのプール授業に関する話題がたびたび飛び出すという。今回は、ある“悩み”を持つ女性のエピソードを紹介する。

泳げない娘を持つことがコンプレックスに……

奈津美さん(仮名)は、8歳になる女の子を都内の小学校に通わせている。娘はあまり活発な性格ではなく、体育の授業が苦手だそうだ。

「保育園に通っているときは、人形遊びやぬりえが好きな子でした。園庭のない小さな保育園だったので当然プールも常設されておらず、夏の間は簡易プールで水浴びをしていたんですが、娘は顔に水がかかるのが苦手みたいで、小学2年生になった今も泳げないでいます……」

とはいえ、昨年は小学校での水泳の授業が中止になったため、泳げないことはあまり気にしていなかったとか。

「でも、学校から“今年は例年より回数を減らしてプールの授業を行う”という連絡があったため、ママ同士のLINEのグループチャットでも、『学校指定の水着を買う? 持っている水着で済ます? 』と話題に。うちの子はスイミングスクールには通っていないし、スクール水着も持っていないので、新しく買わなければならないですが、ほんの数回しか着ないならば、水着の購入は来年まで待ちたいというのが本音です」

その後、ママ友4人と集まった際にもプールの話題になったと語る奈津美さん。「その中で、スイミングスクールに通わせていなかったのは我が家だけと知り、とても驚いた」という。

一般的に、小学校低学年のうちは、まずは水に慣れることが授業の目標とされている。また、泳げない子と泳げる子のレベルごとに授業が行われることも多く、奈津美さんいわく「未就学児のうちからスイミングスクールに通わせている家庭も多い」そうだ。

水泳教室は満員、学校での授業も始まらず焦り

「昨年プールの授業がなかったことも影響し、学校では、泳げる子と泳げない子の差が開いてしまっている状態。周りにも、水泳を習っている子が男女問わず多いので、出遅れているような気分になったんです……。娘もスイミングスクールに通わせようと思いましたが、教室の数が少ないこともあって、どこもキャンセル待ちでした。コロナの影響で、授業がこの先どうなるのかわからないこともあって、スクールできちんと習わせたいと考える親が多いみたいですね……」

そんな奈津美さんは、関東近県に住む高校時代の友達とのやり取りで、プールの授業には地域差があることを知ったという。

「友人の子どもが通っている小学校では、バスなどで民間のスイミングスクールを訪れ、そこでプールの授業を行っているようなのです。元々は、小学校のプールの老朽化が理由だそうですが、学校と違って、シャワーの水も温かいし、屋内プールなので、天候に左右されることなく授業ができるとか」

水をかけられ号泣する娘を見て不安に……

そんな中、水を怖がる娘のことで、ある“心配事”が起きた。

「LINEのグループチャットで予定を立て、タイミングの合ったママたちと一緒に、公園で子どもを遊ばせていたんです。小さな川のように水が流れている場所もあり、子どもたちは裸足になって水遊びをしていました。楽しそうにしていたのですが、お友達の女の子が水鉄砲で娘の顔に勢いよく水をかけたんです。すると、娘が大泣きしてしまって……。お友達のママは謝ってくれたのですが、私も戸惑ってしまいました。自分がいないグループチャットで『水をかけられただけで泣くなんて大げさじゃない?』と言われたりしないか、不安で……」

ママ友から有益情報をゲットし、気持ちに変化が

このままスイミングスクールに入らず、小学校でもプールの授業が行われないと、娘は水が怖くて泳げないまま。奈津美さんはどうすべきか悩んだという。

「でも、その時一緒にいたママ友が、『地域のスポーツセンターにも、子ども向けの水泳教室があるよ』って教えてくれたんです。隣の区なので、そこまで近いわけではありませんが、土地勘がないとなかなか発見できない情報ので、ママ友がいてよかったと思いました」

塾や習いごとは、大手が経営しているスクール以外の情報は手入しづらい。実際に子どもを通わせているママからの情報は、大いに頼りになるだろう。

「すぐに泳げるようにはならないと思いますが、水への恐怖心がなくなるよう、まずは娘と一緒に見学に行ってみようかなと思っています。周りの子と自分の子を比べてしまうと焦りますが、ママ友から『足が速いとかと一緒だから、気にしなくていい』とも言われて、少し気が楽になりました」

学校だけにとどまらず、勉強や運動にしても、今は専門の教室もたくさんある時代。子どもが周りよりも遅れをとっていると不安に感じてしまう親も多いだろうが、焦らず子どもそれぞれに合ったペースでできるようになるまでを見守る心の余裕を持ちたいものだ。

池守りぜね(いけもり・りぜね)
出版社やweb媒体の編集を経て、フリーライターに。趣味は家族とのプロレス観戦、音楽フェス参戦。プライベートでは女児の母。

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