心までリフレッシュ【星野リゾート　界 鬼怒川】のんびり過ごすリラックス旅

身も心もリフレッシュしたいなら、栃木県の【星野リゾート 界 鬼怒川】ほどピッタリの温泉旅館はありません。緑の森に囲まれた宿には、温泉やストレッチ、伝統工芸品を使ったハンドクラフトなど、健康と好奇心を刺激する楽しいプログラムが盛りだくさん。さあ、日頃の疲れを癒す旅に出かけましょう。

森の迎賓館

入場ゲートを抜けて木立の中をクルマで走ること数100メートル。外界から隔絶されたような森の中に、大谷石のエントランスが現れます。館内に一歩踏み入れると、地元の伝統工芸品と緑の木々に迎えられる、まさに“森の迎賓館”といった趣きです。

▲エントランスは地元栃木原産の大谷石造り。夏になると、藍染作家小沼雄大氏の手になる「黒羽（くろばね）藍染」の一枚布が揺らぎます

▲エントランスから宿本館へは、森の中をスロープカーで向かいます （写真提供:星野リゾート 界 鬼怒川）

▲スロープカーを降りると、益子焼の水琴窟がお出迎え。水滴が壷の中で反響して優しい音を奏でます

▲中庭を見ながらくつろぐラウンジには、無料のコーヒーやお茶が用意してあります

▲起伏のある中庭では、自然の森を散策していような感覚に。紅葉の時期は見事です

▲大浴場へ向かう回廊には、夏になると小沼雄大氏作の藍染の布が飾られ、涼を感じられます

地元の伝統工芸に触れられる客室

「界 鬼怒川」の客室は「とちぎ民藝の間」と名付けられ、室内には黒羽藍染や益子焼など栃木県の伝統工芸品が多数。露天風呂付きかなしかで、客室の間取りは同じです（露天風呂のない部屋にはレインシャワーが備わっています）。

▲「とちぎ民藝の間」は障子やベッドライナーが黒羽藍染、ベッドの枕元や部屋の照明に鹿沼組子が飾られます

風呂上がりの一杯にはピッタリのベランダ。館内履きの木製サンダルは、デザインと履き心地にこだわる「MIZUTORI」です。

▲夕涼みができる広いベランダの床はなんと大谷石という贅沢さ

▲露天風呂つき客室の水まわり。シャワーブースの奥に露天風呂があります

客室の露天風呂では、森の緑をながめたり鳥のさえずりを聞きながら温泉を満喫できます。

▲2階の露天風呂付き客室は、湯船に身を沈めるとカエデの枝葉がちょうど目の前にあって、新緑や紅葉を間近に見られます

▲星野リゾートの界ブランドのお宿では、アメニティが入った風呂敷が置かれ、お土産にいただけます。宿ごとに色が異なり、滞在中はバッグ代わりに使えます

▲客室の木箱にはお着き菓子が用意

１部屋限定の「藍染部屋」がおすすめです

藍染がふんだんに使われた夏の1部屋限定特別室「藍染部屋」も見逃せません。栃木県大田原市黒羽にある老舗「黒羽藍染紺屋」の８代目小沼雄大氏の手による見事な藍染。細密模様が抜かれた群青色の生地は粋を感じるデザインで、手にする機会が少ない藍染の魅力がたっぷりと伝わります。

▲黒羽藍染のドレープが掛かる藍染部屋の寝室

▲客室はどの部屋も同じ間取りで、ゆったりしたソファなどくつろげる空間（写真は藍染部屋）

▲藍染部屋にのみ用意される藍染のうちわやクッション

▲客室の踏み込みでは、鬼怒川の鬼が不遜な態度でお出迎え。「藍染部屋」の鬼だけは、藍染のパンツと鉢巻姿

鬼がお客さんをにらんでる？ いいえ違います。“よからぬもの”が部屋へ入ってこないよう、ゲストを一晩中守っているんです。

湯上がりのお楽しみは外せない

湯上がりに部屋で飲める界オリジナルのクラフトビールや栃木の地酒もお楽しみの１つ。さらにホテルごとに趣向を凝らした“ご当地おつまみセット”も注目です。「界 鬼怒川」ではたまり醤油漬けチーズと大谷石の蔵で熟成させた生ハム。益子焼のビアマグやお皿などご当地感満点のセットとなっています。

▲界オリジナルの「至福の湯上がりビール」はレモンの入ったフルーティな味。ビールテイストの「至福の湯上がりノンアル」もラインアップ。ビールとおつまみのセットで１人前￥1,200です

▲「栃木の地酒飲み比べセット」は9種類のお酒からチョイス。かなり攻めたお酒もありますよ

オーソドックスで上質な日本酒もありますが、ピンク色のフルーティな「とちあかね いちご酵母仕込」や、白ワインを彷彿させる「金の純米酒 愛・米・魅（アイマイミー）」など、新世代のアヴァンギャルドな日本酒にも出会えます（地酒３種類 ￥2,000、５種類 ￥3,000）。

｜「界 鬼怒川」に用意される楽しい体験の数々

地域の伝統工芸品を客室で作る「界のご当地おこもりグッズ」。チェックイン後にフロントに頼むと、黒羽藍染をつかったハンドクラフトの製作キットが用意され、客室で作ることができます。

▲子供も気軽に体験きる黒羽藍染のうちわ作りは夏限定。好きな柄の布を選んで貼るだけ（１キット ￥2,000）

▲藍染を貼ってしばらく乾かして、不要な部分をカット。繊細な柄に濃い青色が涼しげです

▲「黒羽藍染がまぐち作り」も、好きな柄を選んで作ります。約１時間で自分だけの特別ながまぐちができあがり。ステキなお土産になります（１キット ￥2,000）

夜は「界」名物のご当地楽で地元文化に触れる

「界」ブランドの旅館で毎晩開催される「ご当地楽」は、その土地の伝統文化や工芸品を紹介＆体験するプチイベント。界 鬼怒川では「益子焼マイスター」のスタッフが、歴史や器の楽しみ方を紹介する「益子焼ナイト」が行われます。

▲益子焼で作った楽器の演奏もある「益子焼ナイト」

▲ロビーでおこなわれる益子焼ナイトでは、初めに豆皿ギャラリーから好きなお皿を3枚選びます

▲選んだお皿に益子焼マイスターがお菓子を置いてくれます。この中に益子焼はあるのかな。正解は最後に教えてくれますよ

▲ロビーには作家さんによる益子焼の作品を展示しています。その良さを手にとって実感。気に入ったら宿泊者限定の「リモート益子陶器市」で購入できます

大浴場の温泉で身も心も整える

緑豊かな露天風呂は、春なら桜の花見風呂を楽しめます。さらに、界ブランドの旅館でおこなわれる「現代湯治滞在プログラム」に参加して、お風呂の入り方や入浴中にできるストレッチ体操をレクチャーしてもらいます。身も心もスッキリ整う温泉入浴法をマスターしましょう。

▲湯上がり処でおこなわれる「温泉いろは」では泉質の違いや温泉の入り方、簡単なストレッチ体操を実践。入浴前に身体がスッキリします

▲大浴場の湯上がり処にはうれしい無料サービスも

大谷石の器には、自然のサプリと言われる生姜を一口サイズのゼリーで用意。お茶や栃木県産のリンゴジュース、湯上がりにうれしいアイスキャンデーもありました。

▲庭が見渡せる大浴場は解放感抜群。鬼怒川の温泉は、肌に優しいアルカリ性単純温泉です。脱衣場にはタオル類がそろい、部屋から手ぶらで利用できます

▲大浴場の照明には、400年の歴史を誇る栃木県鹿沼市の鹿沼組子が使われます。日光東照宮造営の際、全国から集まった職人が技術を伝えたと言われる木工細工です

▲おかめ笹が緑の絨毯のように茂る露天風呂。季節の移ろいを感じられます

緑豊かな森の宿【星野リゾート 界 鬼怒川】で心を癒し、温泉で身体を整える。そして、館内や客室に置かれた地元の伝統工芸品に感嘆する。あなた自身をリフレッシュするにはピッタリのお宿に、ぜひ出かけてみてくださいね。＜text＆photo：みなみじゅん 予約・問：星野リゾート 界 鬼怒川 https://kai-ryokan.jp/kinugawa/＞