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女優ハン・ジミン、『イ・サン』の清楚イメージから脱皮できたワケ

  • 2021.6.26

ハン・ジミンは女優として特別な持ち味を持っている。

それは、人を和ませる笑顔だ。

ごく自然体で笑顔を見せられるハン・ジミンは、見ている人を本当に和ませてくれる。それだけに、人気ドラマで重要な役を演じる割合が高いのだ。

2003年の『宮廷女官 チャングムの誓い』で知られるようになった彼女は、2007年の『イ・サン』でヒロインに抜擢されて堂々と演じた。

やがては国王イ・サンの側室になるソンヨンの役だったが、恥じらいを見せる潤んだ表情が本当に良かった。この作品でハン・ジミンの評価はゆるぎないものになった。

ハン・ジミン
独特な感情表現

2012年には『屋根部屋のプリンス』でハツラツとした元気な演技を見せて、彼女の女優魂はどんどん広がっていった。

しかし、映画『王の涙=イ・サンの決断=』に出てきたときは本当に驚いた。今までのハン・ジミンのイメージとガラリと変わって、陰湿な悪役に扮したからだった。

この映画は、主役のヒョンビンが兵役から戻ってきた復帰作としてよく知られるが、正しい政治を行なおうとしたイ・サン役のヒョンビンを向こうに回して、ハン・ジミンが悪女として知られる貞純(チョンスン)王后の役を憎たらしいように演じきっていた。

そうなのだ。女優は「いい人」の役ばかり演じるわけにはいかない。「悪役を演じてこそ一人前」という意見もある。

ハン・ジミンも多様な役にチャレンジするために、『王の涙=イ・サンの決断=』で悪女に扮したのだ。そして、期待通り、ハン・ジミンは演じる役の多様性を実現させた。

以後も、様々な作品で存在感を高めているハン・ジミン。最新作は映画の『ハッピーニューイヤー』に決まっている。

この映画も複雑な人間模様をたっぷり描いた作品で、その中でハン・ジミンは独特な感情表現を披露する予定になっている。共演はイ・ドンウクやカン・ハヌル。共演陣もとても豪華だ。

文=康 熙奉(カン・ヒボン)

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