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織物の街・群馬県桐生市で出会った!素敵なエピソードとともにいただく〈THE BAKERY〉のパン

  • 2021.6.17
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群馬県桐生市は1,000年以上の歴史を誇る織物産地。〈PANORMO〉の次のコレクションにむけて、桐生ならではの繊細なジャガード織りなどの生地を探しに機屋さんを訪ねました。打合せの合間、ふとパンの話で盛り上がり、担当の方が教えてくれたいちおしのパン屋さん。素敵なエピソードと一緒におすすめして下さったとっておきの店をご紹介します。

みんなに紹介したくなっちゃうおいしさとは!?

担当の方が何店かパン屋さんを教えてくださったのですが、サラっと「おいしいから食べてもらいたくて。結婚パーティーのときに出してもらったんです」とおっしゃったのがこちらのお店。その一言、聞き逃しはしませんでしたよ。そんな素敵なエピソードを聞いたらいてもたってもいられません。少々遠回りになるけど寄り道してもらいました。

「バゲット」
店頭に並んでいる姿からかっこよくて迷わず選びました。

久しぶりにこんなに誘惑される小麦の香りに出会った気がします。香ばしいの一言では言い切れない、嗅いだことのないふくよかな香ばしさ。ちょうどシェフの方がnoteにバゲットのことを書いた記事を読みましたが、群馬県産の小麦を使っているのだそう。そして三重県産の「ニシノカオリ」も配合されているらしい(三重県出身の花井は大興奮)。それだけでも贔屓目になっちゃいそうですが、贔屓目なしですごいバゲットに出会った気がします。
外側はパリッと歯切れ良く、すんなりと受け入れてくれる。内側はというと、もちっとしているのに、香りだけ残してしゅるりと軽やかにすり抜けていってしまう儚さよ。塩味が効いていて、それが小麦の繊細な味わいや質感、機微を捉えて私たちに分かりやすく運んでくれます。ほんの少しのお塩が、素材のいいお野菜の甘みや味わいの輪郭を際立てるあの感じ。スープと一緒に頂いたら、塩味の効いたバゲットが最後のひとサジの魔法をかけたように、それはそれはスープがおいしく感じられました。
小麦をこんなに色鮮やかに描ききる抜群のバランス。ぱすっとぬける大きな気泡の穴。そこを小麦の風がびゅんびゅんと通り抜けて、ここではない何処かへと連れていってくれます。儚さと余韻が印象的なバゲットです。

「雑穀エピ」
粗挽きソーセージが暴れてくれます。

かじるや否や粗挽きソーセージが暴れだす荒くれ者(好き)はこちらです。暴れっぷりを思う存分感じたい方はぜひ温めて食べてみてくださいね。歯切れよい生地は、このほとばしる肉汁を受け止められるだけ吸いとる心意気をみせてくれるので遠慮はいりません。プチプチ弾けて香ばしいやら森の香りやらとふんだんに盛り上げてくれる雑穀とごまたちと一緒に、騒がしくパーティーといきましょう。

「クロワッサン」
隙がなくきっちりと巻かれた層がリッチです。

おおおお。お尻(で合ってる?)からいってみたら、層の分厚さに驚いてしまいました。お尻は(本当に合ってる?)全体の巻きが集約している部分。狙いを定めて食べてみると、高さある厚みがわさわさわさと崩れていく新感覚を味わえます。層一枚一枚はサクサクでドライ。次の日の朝、温め直さなくてもサクサクをキープしてくれているほどです。そのさっくり生地を端まで隙なくしっかり巻いて閉じているが故の、このザワザワと揺れわさわさと崩れる感覚。お城が上からなし崩し的になだれていく様が目に浮かぶような層の感触(わかりづらいわ)をぜひ口内で楽しんでみてください。

「あんずとレモンのスコーン」
レモンアイシングがたらりんしていますが、ちゃんとしゃりしゃり固まっています。

まず、完璧な位置で半分に切った私を褒めて(アピール強め)。杏がスパーンと半分に切れて、はぁ気持ちいい!季節限定のスコーンです。かりかりでゴツゴツとして、エッジがたったクッキーのような表面と、カリッからのサクッといただける軽やかさを持ち合わせながらも、パサパサには傾かない絶妙なバランスで成立しているこの子。スコーンらしい表情がちゃんと感じられます。

ドヤ顔したくなった断面はこちら。

自家製レモンピールの苦味とピスタチオの香ばしさが効いて大人味です。これを楽しめるほどには大人になりました(すでに十分、大人の歳)。ピスタチオのフックのある味わいと香ばしさに、レモンアイシングの清涼感のある甘酸っぱさと杏の果実味が濃厚な甘酸っぱさの重ね技。一括りに甘酸っぱいといっても、そのキャラクターって様々だねってモグモグ味わいながら頷いていました(集中しなさい)。ホワイトチョコレートが入っていてしっかり甘さもあるのでおやつにもぴったり。

「食パン」

バターたっぷりで生クリームも使っているとの説明を見たので甘いのかな?と思ったら“毎日食べてもらえるようにシンプルな味わいに仕上げています”と店員さん。ほんとだ。どうしよう、ペロリと一枚平らげてしまいます。口もカラダも自然と欲してしまう味わいで、するすると吸い込まれていくよう。一瞬でもぼーっとしてしまったら次の瞬間には消えて無くなっているに違いない(しっかりして)。皮はしっかりと存在感がありトーストすればさらに香ばしい。噛み付くとバリンと弾け飛びます(飛び散り注意)。反対に内側はリッチな風味が包み、口当たりはシルキー。ほわっとした感触から甘さと小麦の香りがふんわり広がって、なんとも穏やかな気持ちにさせてくれます。テーブルは汚れるけど、飛び散るパンくずのことなんて気にせずに、無心に食べている瞬間は最高に幸せですね。お年寄りのお客様もみえることから、スライス1枚から買えるという親切さにもいたく感動しました。

朝7時からオープンで、パン屋さんらしいパン屋さんの姿を見せてくださるお店。毎日食べても飽きのこないおいしさを追求していらっしゃるとのことで、価格帯も100円から200円代が多く手に取りやすくて、おいしいパンを生活の中に取り入れやすくしてくださっているのが伝わってきます。街の皆さまと相思相愛なんだろうな。オススメして下さった方のエピソードにもあるように、毎日食べたいパンはきっと、特別な日にも食べたいパン。不定期で「おまかせパンセット」の通販もされているみたいなので“毎日食べたい特別なパン”をお取り寄せしてみてはいかがでしょうか?

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