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銭湯×アートで多様な価値観に触れる。ヘラルボニーが手がける「異彩」空間

  • 2021.6.14

「異彩を、放て。」をミッションに掲げる福祉実験ユニット「ヘラルボニー」がプロデュースする銭湯アートプロジェクト『アール・湯ルット』が話題だ。東京の約500の銭湯を舞台に開催中の「TOKYO SENTO Festival 2020」のプロジェクトで、障害のあるアーティストによるアート作品と銭湯をかけ合わせた独特の世界を楽しむことができる。今しか体験することのできない“銭湯×アート”の魅力を存分に堪能しよう。

「ヘラルボニー」による銭湯アートプロジェクト

本プロジェクトは、東京都と公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京が主催する「Tokyo Tokyo FESTIVAL スペシャル13」のプログラムのひとつ。オリンピック・パラリンピックが開催される東京を文化の面から盛り上げるため、多彩な文化プログラムを展開し、芸術文化都市である東京の魅力を伝えている。

『アール・湯ルット』とは、既成の表現法にとらわれない独自の方法や発想による芸術の総称である「アール・ブリュット」と「銭湯」という文化をかけ合わせたもの。プロデュースした「ヘラルボニー」は、全国の福祉施設とマネジメント契約を結んで障害のある人が手がけたアートをビジネスに落とし込む活動をしている。

障害を個性のひとつとして捉え、その個性から生み出される「異彩」を世界とつなげる取り組みを、以前Harumari TOKYOでも取り上げた。

「ヘラルボニー」の記事はこちら

今回の『アール・湯ルット』では、アーティストの青木尊、星清美を中心に「人のつながりから生まれる豊かさ」を銭湯で表現。シンプルにお湯に浸かりながらアートを鑑賞し、いつも以上にリラックスできる空間を楽しむのもいいだろう。だが、せっかくのこの機会。障害があるからこそ輝くアーティストの才能を、ポジティブに捉える価値観を知り、意識を深めるきっかけにしたい。

自宅の風呂とは異なり、広い空間で開放感を得ながらリラックスできるのが銭湯の大きな魅力。いわゆる“裸の付き合い”で、心までオープンになり、さまざまな出会いも享受しやすくなる。『アール・湯ルット』で得られるそれは、たとえば感性が刺激されて降りてくる新たなインスピレーションだったり、今まで体感したことのない、カラダも頭も芯から包まれるようなリラックス状態だったり、障害をひとつの個性として、お互いの得意なところを補い合っていこうとする意識だったり。

本プロジェクトが閉幕するのは、パラリンピックが最終日を迎える9月5日(日)。それまでに、「ヘラルボニー」が手がける個性豊かな“銭湯×アート”の世界をぜひ堪能しに行こう。

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