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娘のランドセル選びに“お金も口も出す”義母にうんざり! お構いなしの夫に、理解してくれないママ友……悩んだ末に取った行動とは?

  • 2021.6.14
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今や日常生活において、かかせないツールとなっているコミュニケーションアプリ「LINE」。かつては子どもの送迎時に、ママたちが立ち話をしているような光景が見かけられたが、時間に追われ忙しく過ごす共働き世帯が増えた今、ママたちのコミュニケーションの場は、LINEのグループチャットになっているという。そんな、ママたちの「グループチャット」から浮き彫りになった、彼女たちの悩みや、苦悩、気になる話題を覗いてみる。

娘のランドセル選びにお金も口も出す義母にうんざり! お構いなしの夫に、理解してくれないママ友……悩んだ末に取った行動とは?の画像1
写真ACより

子どもの小学校入学時には、学用品や学習机の購入など、なにかと出費がかさむ。なかでも大きな買い物といえば、ランドセルではないであろうか。春先から夏にかけては“ラン活”と呼ばれるお目当のランドセルを求める親子たちの活動が盛り上がり、ランドセル市場が活況を呈する。今回は、そんなラン活に翻弄された、あるママのエピソードを紹介する。

近くに住む義母の介入に嫌気も、ママ友からは理解されず

彩奈さん(仮名)は、首都圏で今年小学校に入学した7歳の女の子と2歳年上の夫と暮らしており、同じ県内に夫の両親が住んでいる。今は、義実家との距離が近すぎることが悩みだという。

「娘を妊娠した時に、都心から夫の実家がある郊外に引っ越しました。同じ町内はさすがに嫌だったので、電車で30分程度の場所に住んでいます。娘が赤ちゃんだった時は、義母が家に来てくれて助かったのですが、今は何かあるごとに口を出してくるようになり、悩んでいます」

実家との距離が近いと、何かあった時に頼れる安心感がある一方で、普段の生活への介入は避けられないようだ。

「運動会や夏祭りというような幼稚園の行事にも、義父や義母が見に来ました。おかげでママ友たちにも顔が知れ渡っていましたね……。周りに挨拶をしたり、話しかけるタイプの義母なので、子どもたちからも『〇〇ちゃんのばあば』と呼ばれ、親しまれていたんです。でも、うちに来るたびに、部屋の掃除ができていないことや、娘が野菜を食べないことなど、日常生活にまで口を挟んでくるので、正直、『来ないでほしいなあ』と思ったこともあります」

そんな彩奈さんとは対照的に、幼稚園などで仲良くなったママ友の中には、ほとんど義実家と交流がないママもいるとか。そんなママたちからは、義実家が近くにあることを羨ましがられるという。

「私の実家は岡山で、親も70代で高齢のため、なかなか会いに来ることができません。そのため、娘が夫の実家に行ったり、義母と過ごす時間が多いことは、なんとなく不平等な気もしたりします……。LINEのグループチャットでも、『〇〇ちゃんのばあばと会ったよ!』ってメッセージが来たりして、なんだかすっきりしないんですよね。でも、義母にお迎えを頼めますし、両親が共に地方に住んでいるママ友からは『義実家が近くでいいなあ』と言われるので、恵まれていることはわかっているんですが……」

ランドセル売り場にも同行する義母を、夫に相談も……

彩奈さんが、義母にうんざりしていることに、夫はお構いなしだそうだ。

「娘が生まれた時も、義母は名づけをしたがって『絶対に“子”がつく名前がいい。子がつかない子はおかしい』と言われたんです。なんの根拠があって言ってるのかわからないし、『私も子がつきません』と言って拒否しました。ほかにも、私は週に3日ほど写真屋さんでパートの仕事をしているため、忙しい時期に義母に娘のお迎えを頼むと、『そこまでして働かなくていいのに』と言われることも。義母はもうすぐ80歳近いし、悪い人ではないけれど、価値観が違うんです」

昨年は、コロナ禍の影響もあり、お互いの家の行き来が減ってほっとしたという。しかし、義母は娘の小学校入学準備のための買い物についてきたそうだ。彩奈さんは「夫には、『お金だけ援助してもらって、あとは自分たちで買いに行きたい』と伝えていたのですが、『そういうわけにはいかない』の一点張り……。結局、百貨店にランドセルを選びに行くのにもついてきたんです」と語る。

「商品券を使いたい」義母の希望で、ショッピングセンターで買う羽目に

一説には、ランドセル販売のピークは、ゴールデンウイークとも言われている。彩奈さんも、ママ友とのグループチャットでは、子どものランドセル着用画像が送られてきたという。

「去年は、ちょうどコロナ禍もあって対面で会えなかったので、メッセージでの『買ったよ』報告が盛んだったんです。こだわりがあるママは、“工房系”と呼ばれる、職人が手作した本格的な10万円近いランドセルを買っていたようでした。女の子のランドセルは、ピンクやパープルなど、色とりどりで可愛らしいものが多かったですね。私も、周りのママ友に『どこで買ったの? 』とリサーチをして、娘と買いに行くのを楽しみにしていました」

しかし、ランドセルの費用を義母が負担してくれる代わりに、好きなものが買えなくなったという。

「百貨店のランドセル売り場は、“見るだけ”ということになりました。後日、近所にある大型のショッピングセンターに行って、そっちで学習机と一緒に買うって言うんです。確かにランドセルは6~7万円と高額だし、お金を出してもらえるのはありがたいのですが、『商品券を使いたいから』という理由で、ショッピングセンターで買うことになるのは、納得がいきませんでした」

好きなランドセルを選べず泣く娘。価値観の違う義母との付き合いにうんざり

彩奈さんは、周りのママ友たちに「うちは、ばあばが買ってくれるから、ショッピングセンターに行く予定」とメッセージを送ったそう。

「あるママ友からは『ばあばに買ってもらえていいな。高いランドセルをねだっちゃいなよ(笑)』って返信がきました。いざ買いに行くと、娘はパープルのランドセルを選んだのですが、義母は『そんな色は目立つからダメ』と言って、落ち着いた紅色のランドセルを薦めてきたんです。『今は、ランドセルの色は自由なんですよ』と言っても、なかなかわかってもらえず。夫も『ランドセルなんてどれでも一緒』と言って、取り合ってくれなかった。でも娘の欲しいランドセルを買えなかったら、6年間ずっと後悔しそうだったので、『だったら私が買います』と言って、結局、パープルのランドセルを買うことができました」

そのような経験から、彩奈さんはこれからも義母との付き合いが続くことがつらく感じたという。

「たまたま幼稚園のお迎えで会ったママに、義母がランドセルをなかなか選ばせてくれなかった話をしたんです。彼女は、自分の実家が近くにあるママ友さんなのですが、『わかるよ。実家が近いと便利だけれど、なんでも言ってきたり大変だよね。自分でできることが増えたら、距離を置いてみたら?』とアドバイスしてくれました。グループチャットでは、義母に『机も買ってもらえていいなあ』と言われたりしてもどかしかったんです。自分と同じような境遇のママにしか、この感覚が伝わりにくくてモヤモヤしていましたが、身近なママ友に話したことで気が楽になりました」

結婚すれば、義実家との付き合いは避けられない。個人差はあれど、義母との“衝突”を経験しているママ友は多いだろう。一人でふさぎこまず、誰かに話すことで、自分の境遇を俯瞰で見ることができるようになるのかもしれない。

池守りぜね(いけもり・りぜね)
出版社やweb媒体の編集を経て、フリーライターに。趣味は家族とのプロレス観戦、音楽フェス参戦。プライベートでは女児の母。

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