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“黒”を夏らしく着こなすには?|上質モノトーン講座 vol.1

  • 2021.6.11

もっともベーシックで身近な白と黒。無難にこなしていませんか?そのパワーを最大限に生かし、素敵に着るアイデアを提案。美術博士・筒井亜湖さん、洗濯ブラザーズさん、スタイリスト・木村舞子さんらによる色彩心理における印象や、気になるお手入れ法のレッスンもチェックして。

Sheer Black

透ける黒のグラデーションをまとう

透け感のあるアイテムは引き続き今季も人気。特に黒は、シックでありながら涼しげなルックスと軽い着心地が夏にピッタリ。エレガントな肌見せやレイヤードで。

左から シルクオーガンジーに花の刺繡を施したスタンドカラーのベスト。リボンで結ぶロマンティックな仕様。ベスト ¥55,000(マメ クロゴウチ | マメ クロゴウチ オンラインストア)/ポリエステルオーガンジーのロングシャツは背面にのみサテンのプリーツをアタッチ。前面は透けて、後ろ姿はレイヤードに見える。ブラウス ¥58,300(ノワール ケイ ニノミヤ | コム デ ギャルソン)/ドレープをたっぷりとったフェミニンなブラウスは襟と袖口のカジュアルなリブ使いのバランスが絶妙。素材は柔らかなポリエステルシフォン。¥31,900(ハイク | ボウルズ)/ポリエステルオーガンジーのシャツに、キャミソールとシャツをセットしたハイブリッドなデザイン。1着でモードなレイヤードが楽しめる。¥64,900(サカイ)

Linen & Summer Leather

リネンとレザーで今年らしい夏の黒を楽しむ

夏の定番・リネンはナチュラルな素材感が魅力。あえて夏に着るレザーはインパクトがあって新鮮!

左から 襟元にギャザーを寄せたドレスは厚手のリネンがシルエットを美しくキープ。サイドに深いスリット入りでパンツを重ねてもOK。ワンピース ¥42,900(ユニオンランチ | サザビーリーグ)/チャイナドレスのフロントが個性的。高密度のリネンは上品な光沢があり、手洗いできるのもうれしい。オールインワン ¥67,100(ジュンミカミ | セメントショールーム)/滑らかな質感のヴィーガンレザーを採用。襟元のドローストリングを背中で結ぶデザイン。トップ ¥29,700(イロット | ザ・ウォール ショールーム)/ショートパンツもヴィーガンレザーならモード感もアップ。センタークリースが上品。ショートパンツ ¥53,900(アキラナカ | ハルミ ショールーム)/ごく薄手で柔らかなスーパーライトラムレザーを使用。ドローストリングの肩紐を背中で結ぶデザイン。キャミソール ¥88,000(オーラリー)

Black Stone Jewelry

シックでインパクトのある黒石のジュエリー

黒石ジュエリーはひとつつけるだけでクールな存在感を放つ。

左から時計回りに オニキスビーズとバロックパールの大胆な組み合わせ。チェーンはシルバー。ネックレス ¥121,000(ララガン | ララガンデザイン)/黒石はチェコガラス。大降りのピアスはシンプルな服に合わせて。ピアス ¥75,900(ソフィー ブハイ | エスケーパーズオンライン)/ブラックスピネルの独特のカッティングと18Kイエローゴールドのフレームが繊細な美しさを放つ。リング ¥93,500(マリハ | ショールーム セッション)/オニキスとホワイトトパーズのコンビが洗練された印象。土台は10Kイエローゴールド。イヤカフ ¥52,800(ヒロタカ | ヒロタカ 表参道ヒルズ)/シルバー×オニキスのボリューム感が魅力。石に刻まれたモチーフはギリシャ神話に登場する愛の神エロス。リング ¥74,800(トムウッド | ステディ スタディ)

Lesson 1

黒の印象と夏らしい着こなしは?

まず黒が人に与えるイメージについて。

「色が持つ〝色相〟〝明度〟〝彩度〟という3性質の中で、黒と白は明度に大きく関わる色。明度は緊張⇄弛緩の性質を持つ色彩感情と関係が深く、黒は緊張を表します。緊張を示す重さ、強さ、硬さなどが黒の本来持つ印象なのです」(筒井亜湖)

フォーマル、シック、モードというキーワードもそこに由来するのだろう。 「夏の黒をクールに着るなら透けるアイテムが一押し。黒のキャミソールやタンクトップに重ねて上品な肌見せを楽しんだり、あえて白のTシャツを中に着るのもカジュアルで可愛い。モード感のあるレザーは重くならないトップやショーツで。リネンは厚手のしっかりした生地を選ぶとシックに」(木村舞子)

Lesson 2

上質な黒を保つ洗濯のコツ

黒い服は色褪せや色移りが気になるもの。自分でケアする注意点を聞いてみた。

「大前提としてコットン、麻、ナイロン、ポリエステルは洗濯機で洗えます。ただ例外もあるので必ず洗濯表示をチェックして。黒は色が抜けやすいのですが、夏の汗は白化現象の原因になるのでこまめに洗いたいもの。色移りを防ぐため他の色物とは分けて、色やプリントを長く保つために裏返してから洗濯機へ。洗剤は中性洗剤が基本。水流は弱めのデリケートコースで。また紫外線にも弱いので、裏返しのまま干すか陰干しがおすすめです。透ける素材やプリーツ加工のものは引っかかりや痛みを防ぐためネットに入れて。合革も洗濯表示をみて洗えるものは同様にします」(洗濯ブラザーズ)

GINZA2021年5月号掲載

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