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古本に何かいる!? 紙を食べる虫「シミ」が発生する原因と撃退法

  • 2015.6.29
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【女性からのご相談】

最近、古書店に行くのが趣味になっています。買った古本を読んでいると、白っぽい芋虫のような小さな虫がついていました。この虫は何という虫なのでしょうか。人体に害はありますか?

●A. シミ(紙魚)という虫の中でもセイヨウシミという種類だと思われます。

ご相談ありがとうございます。健康・美容ライターのMAKIです。

古い本を開くと、小さな虫が住み着いていることがあります。これは、“シミ”と呼ばれる体長8mm〜10mm程度の小さい虫です。

シミは漢字では“紙魚”と書きますが、害虫駆除業者の話によると、紙を好んで食べることと外見が鱗をまとったように見えることに由来しているそうです。

今回は、このシミが発生する原因や対処法についてご紹介します。

●シミが発生する原因と被害

シミは、紙類(書籍・ダンボール)や乾燥した食品(パン粉や小麦粉)、衣類をエサとして好むため、それらが保管されている場所によく発生します。夜行性で昼間は家屋内の隙間に潜んでいますが、夜になると活動するためにはい出てきます。

このように、家屋内にあるさまざまなものを食害するため害虫とみなされていますが、シミは毒を持たず、人を刺すことも病気の媒介をすることもしないので、人間の体に影響を与えるものではないとされています。この点では安心できますね。

●シミの予防と撃退法

人体に影響がないとは言え、虫を見るのは気分の良いものではありません。そこで、シミを予防する方法や見つけたときの撃退法をご紹介します。

●シミの予防法

まず、シミを予防するには、衣類や本などの保管状態に気を遣うことです。常に清潔を心がけ、ホコリがたまらないようにするとともに、乾燥状態を保ちましょう。

●シミが発生した場合の撃退法

シミの撃退には、市販の殺虫剤エアゾールの噴霧や燻煙剤が有効です。これらで簡単かつ効果的にシミを駆除することができます。

市販の衣類用防虫剤でもシミの予防が可能ですので、押入れやクローゼット、引き出しなどに防虫剤や防虫シートを入れるようにしましょう。除湿剤も一緒に入れておくと、より効果的です。

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いかがでしたか。乾燥と清潔を保つことがシミの発生予防のコツですが、その際に使用する防虫剤や除湿剤は、定期的に交換するようにしましょう。

【参考リンク】

・害虫のしおり | 札幌害虫センター

●ライター/MAKI(健康・美容ライター)

患者さんと直接対面して接客する機会の多い職場を希望し、調剤薬局やドラッグストアで薬剤師として勤務。大手化粧品会社の勉強会などにも積極的に参加し、美容分野の知識を深める。結婚を機に退職。単なる職場復帰とは違う新しい働き方を模索し、現在は育児のかたわら、資格や経験を活かしてフリーのママライターとして活動中。医療・美容分野だけにこだわらず、様々なジャンルのコラムも執筆する。

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