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『馬医』で主役のチョ・スンウが一番苦労したシーンとは何か

  • 2021.6.10

チョ・スンウという俳優は、どの役を演じても人間味がある。

彼は数々の映画で主役を担ってきたが、毎回違う役になりきりながら、見終わってみると、「チョ・スンウらしい個性」というものを感じさせる。内面の豊かさが細かい演技によく反映されるからだろう。

それまでは映画やミュージカルで活躍してきたチョ・スンウは、本当に意外なことに、『馬医』での主演がテレビドラマの初の出演だった。

なぜ、彼は今までたくさんのオファーを受けながら、それを断り続けたのか。本人でないとわからない問題ではあるが、結果的にみると、まさに『馬医』に主演するために他の作品を拒んでいたとしか思えない。それほど、『馬医』で扮したペク・クァンヒョンという役は、チョ・スンウにピッタリであった。

『馬医』のペク・クァンヒョン役のチョ・スンウ
最高の喜び

しかも、ペク・クァンヒョンは本当に人間味が豊かである。チョ・スンウが演じるから、なおさらそう思えるのだが、彼はこの主人公を視聴者の目線で演じきってくれた。そこがまた、見る人の熱い共感が生んだのである。

そんなチョ・スンウがペク・クァンヒョンを演じていて一番苦労したのは手術のシーンだったという。

ドラマでも大変重要な場面であり、チョ・スンウも「スタッフみんなでヘトヘトになりながら撮っていました」と正直に告白している。とにかく、テレビドラマが初めてのチョ・スンウにとって試練とも言える手術のシーンだったが、全身全霊を傾けて取り組み、満足できる映像を撮影することができた。そのことはチョ・スンウにとっても最高の喜びだった。

さらに、イ・ビョンフン監督のドラマといえば、徹夜が続くことが多いのだが、チョ・スンウは持ち前のバイタリティで乗り切り、スケジュールをきっちりこなしていった。

数々の映画とミュージカルで培った演技力で初のテレビドラマを成功させたチョ・スンウ。彼のキャリアにさらに輝かしい日々が加えられたのである。

文=康 熙奉(カン・ヒボン)

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